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by Supervisor-homemade

窓下は、水抜きスペース

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構造体にサッシを固定する為に、サッシの周囲にはネイル・フィンと
呼ばれる釘留め用の部品が付いています。

上下左右、サッシの全ての辺に付いていますから、知識のない大工
さんは全部に釘を打って留めてしまいます。

勿論、そうすることでサッシは建物の構造体にガッチリ固定される
訳ですが、建物というものは自分自身の重さによって徐々に
沈み込みますし、木や鉄骨の収縮・膨張などによっても動くのです。

もしそうした力がサッシに伝われば、どうなるでしょうか。

サッシは歪み、窓の開閉に支障をきたすこととなるのです。

つまり、ネイル・フィンで固定するには、一定の配慮が必要なのです。

こういう場合、まずサッシの両サイドを釘又はビスで固定します。
次に窓下を固定します。但し、釘穴の全てに釘を打つ必要はありません。

最後、窓上だけは固定しないでそのままにしておくというのが、
基本的なサッシの納め方となります。

そうすることで、上から建物の重量が掛かってきても、窓が上から
押されて潰れることはありません。

さて、次に窓の防水処理についてですが、サッシは雨漏りにおいて
一番の弱点スポットですから、サッシの防水は何層にもわたって
テープやシートを適切な場所に適切な形で張っていく必要があります。

今回、そうしたことを全てここに書くことは文字数の問題で控えますが、
1ヶ所だけ雨水の逃げ場を作っておく場所があります。

それは、窓下。ネイル・フィンの下側は構造体への雨の侵入を防ぐ為に、
防水処理を施すのですが、万一雨がサッシに入り込むようなことが
あった場合、ネイル・フィンと防水層との間から雨水が抜けるように
しておかなければなりません。

(写真は、窓からの雨漏りでサッシを交換したリフォーム現場です。
但し、こういう手順を全て分かっている業者は、意外と少ないのです)

ですから、ネイル・フィンの上には防水テープは張らないのです。
張ってしまうとそこに水が溜まり、それが元で逆流したり、別の
箇所に漏水してきたりすることとなるのです。

固定にしろ、防水にしろ、何でもかんでも完璧にやっておこう
というのは日本人らしい発想ですが、それは浅はかな考えでしか
ありません。

自然の摂理を深く考えて、もしもの時の為に次の一手を打っておく
ことが建築には大切なんですね。

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尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
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by mikami-homemade | 2016-09-23 11:55 | 外装工事