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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

RC造住宅の屋根

RC造住宅の屋根_c0108065_1411741.jpg


10年近く前にドライウォールの内装リフォームをさせて頂いた
お客様から、そろそろ外装が傷んできているので相談に乗って
欲しいというご依頼を頂いた。

名古屋市の静かな住宅街にあるRC造と思われる3階建ての建物
ですが、タイルの外壁や増築部分のつなぎ目のヒビ割れ、鈑金屋根
の劣化など、心配な箇所は結構ありそうです。

また、2階にあるリビングの壁・天井付近には雨漏りも見受けられ、
早急に対処しないと構造躯体の鉄筋強度にも影響しそうな状況です。

タイルの場合、コンクリートの外壁の上に直接モルタル等の接着剤で
張り付けていることが多いので、タイル目地やタイルの割れ部分から、
構造のコンクリートへ雨水などの水分が侵入しやすいという問題が
あります。

こんな時、タイルの上からクリアの防水塗装を掛けて処理することが
多いようですが、割れが動いたり、大きくなったりすれば、薄い塗膜
では何ら意味はありません。

また、鈑金で覆われた屋根については、比較的単純な形状となって
いることから、施工上の問題は少ないようにも思われますが、写真の
ように屋根と四角い構造物との取り合い部分は注意しなくては
いけません。

雨が少ない場合はいいのですが、豪雨といった時にはこの部分で
オーバーフローを起してしまう危険性もあるからです。

当然、四角い構造物の下地には、鈑金の立ち上げをしているだろうと
思われますが、そこもしっかりチェックしなければなりません。

屋根や外壁として使われるガリバリウムの鈑金材は、20年近い
耐久性があると言われますが、環境変化によって寿命が左右される
ことを忘れてはいけません。

何れにしても、雨漏り等の原因を突き止めて対策を打つことは
当たり前ですが、将来問題が発生しそうな場所についても、
今回予防的措置を取っておきたいものです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
by mikami-homemade | 2016-11-19 14:06 | 外装工事