輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

カテゴリ:断熱材入れ工事( 5 )

屋根裏の結露

c0108065_21594517.jpg


今日は、愛知県知多郡美浜町のお客様から、家のチェックをして欲しい
というご依頼を頂いて見てきました。

ここの輸入住宅は、まだ築6年程度ということですから新築同然
といった感じなんですが、至る処問題を抱えていらっしゃるようです。

名古屋や東京で手広く輸入住宅を施工していらっしゃる住宅メーカー
さんなんですが、現場の監督者に商品の知識や施工の納め方の経験が
乏しく間違った仕事をしているといった印象でした。

また、設計自体もいろいろミスがあったようで、屋根裏の不必要な場所に
大きな梁(ハリ)が床面から飛び出していました。

建てた後でお客様が住宅メーカーに問い合わせた処、全く不要な梁で
あったことを認めたそうですが、建築のプロならあり得ん話ですよね。

ですから、その後訴訟沙汰に近いところまで行ったそうですが、
そりゃそうなるでしょう。

そんな中、お客様から一番気になるので見て欲しいと言われたのが、
この屋根裏収納。

発泡系のウレタン断熱材が、屋根面に吹き付けてあって、それを
厚手のビニールシートで覆っています。

屋根裏の一番高い所は相当の熱と湿気があって、夏でもないのに
まるで湿度100%の熱帯のようです。

そういった状況ですから、ビニールや断熱材には黒カビが発生し、
ビニールの上を水が流れているところがたくさん見受けられました。

そう、これは一見雨漏りに見えますが、ひどい結露なんです。

発泡系の断熱材は、アイシネンのように空気を通すようなスグレモノ
もあるのですが、価格ありきで施工されるものは全く通気性が
ありません。(勿論、私たちはこんなものは使いませんよ)

そんな断熱材の上からビニールを張っていますから、室内の暖かくて
湿った空気が上がってくれば、自然とビニールの中で結露を起しますし
屋根の野地板と断熱材との間でも結露を起して合板が腐ってきます。

ビニールもいい加減に張ってありましたから、湿気も入り放題。

こうした湿気を外に逃がす工夫をしていれば、まだましだったと
思いますが、棟木の上も完全に塞がった状態でした。

換気棟なんて20年も前から一般的なのに、そうした施工がされて
いないのは、お金を惜しんだか施工や材料の知識がなかったかの
何れかでしょう。

今日は、お客様に改善策のいくつかを提示して、それを効果的な
ものの順に実施していくように助言してきました。

どことは言いませんが、HPは素敵でも施工が粗雑なビルダーは
たくさんいますよねぇ(笑)

<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
[PR]
by mikami-homemade | 2017-04-28 22:09 | 断熱材入れ工事
c0108065_12343775.jpg


こちらは、今朝静岡県のお客様から頂いた屋根裏(小屋裏)の写真。

グラスウールの断熱材がその重さに耐えかねて、至る処屋根から
脱落しています。(屋根組みを支える柱もいい加減な施工ですが・・)

お客様曰く、屋根に張ってある野地板合板とグラスウールとの間に
手を入れてみたら、合板が濡れて結露を起こしているそうです。

当然、このまま放置すれば、合板は黒く変色してそのうち腐って
くるでしょう。

また、ガラス繊維で出来たグラスウールは、水分や湿気が付くと
断熱性能が極端に落ちてしまいますから、その周囲をビニールの
防湿シートで完全に覆わなければなりませんが、カットされた
断熱材がむき出しのまま施工された形です。

これでは、断熱材としての役割が十分果たせないばかりか、水分や
湿気が表面に付着して重さが増してしまいます。

その重量増に耐えかねて、グラスウールが下の床に落ちてしまった
ものと思われます。

こういう場合、断熱を屋根断熱から天井断熱にすれば直るという
間違った提案をする業者もいるようですが、残念ながら、天井断熱
にしても全く意味はありません。

それは、断熱する位置が変わるだけで、原因を解決していないからです。

まずは、換気棟の設置をすることです。それで、居住空間から昇ってくる
たくさんの温かい湿気を棟から逃がすことが可能となります。

次に、野地板の内側に通気の為のスペーサーを付けることをお勧めします。

こうすることで、野地板と断熱材との間に通気層を確保し、ビニールの
防湿シートと野地板とが直接触る状況を回避出来ます。
(人間でも直接肌にビニールを張り付けると、中で汗をかいて
気持ちが悪いですよね。そうなることをなくすのです)

勿論、グラスウールをそのまま使うのであれば、剥き出しに
なった断熱材をビニールの袋に入れるなどして密閉しなければ
なりません。

私としては、出来れば断熱材を無機系のグラスウールやロックウール
から呼吸作用のある天然の羊毛やセルロースといった自然素材に
変えると更に安心出来ると考えます。

湿気の多い梅雨の季節や室内を加湿する冬場に、皆さんも一度
屋根裏の状態を点検しては如何でしょうか。

屋根裏結露の問題を抱えている日本の住宅は、80%以上あると
思いますよ(多くの皆さんは、点検していないので知らないだけです)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。

<関連資料>: 「断熱施工の見えないリスク」【PDF】 (2008年11月発刊 日経ホームビルダー)

<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1) (2007年9月1日)

<関連記事>: 冬場を前に屋根裏を点検しましょう! (2014年10月20日)
[PR]
by mikami-homemade | 2016-07-16 12:59 | 断熱材入れ工事

今年もやりました

c0108065_10311045.jpg


梅雨の中休みなんて言いますが、ずっと晴天が続く名古屋地方。
昨日のように時折、夕立はありますが、ほんのひと時のお湿り程度。

連日の35度近い猛暑で、仕事にも熱が入らない状況です。
(これは、言い訳ですが・・・)

そんな事務所環境ですから、そろそろクーラーを入れようという
ことになるんですが、私は冷房・暖房共、あまり好きではありません。

そりゃ、付けた方が楽に決まっていますが、地球温暖化を助長させますし、
人間の調節能力や免疫機能をも低下させると考えていますから、お客様の
来社時以外は極力スイッチを入れないようにしています。

まあ、そこが頑固なんでしょうねぇ。

そこで、今朝出社してすぐに、窓に農業用の遮光ネットを張りました。

使い始めてもう6年になりますが、多少くたびれてきていますが、
まだまだ現役。きっとあと数年は頑張ってくれるでしょう。

この遮光ネットを張る際に気を付けているのは、繊維が幅広になった
ところが水平方向になるようにすることです。

そうすると、上から来る夏の太陽の光が遮られるのですが、真横に
吹く風は室内へ入ってきます。ほんと、うまく出来ていますよね。

建物や窓の性能が高いに越したことはありませんが、こんな一工夫を
するだけで、安価で確実に住環境を改善出来るんですね。

これで随分省エネと暑さ対策になると思いませんか。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。

<関連記事>: 夏は、省エネ。暑さ対策 (2013年7月3日)
[PR]
by mikami-homemade | 2016-07-05 10:40 | 断熱材入れ工事

確認

断熱材(セルロースファイバー)が正確に入っているか確認しました。
吹き込み後何度も確認をしていますが
将来下がったり、コンセントや配線の周りが行き届いていないか気になります。
今回入れた後不織布を切ってめくるのですが、
密度が均等で正確な密度に入っていなければ落ちてきます。
コンセントの下や換気扇パイプの周りなども正確に入っていることを
確認できました。
c0108065_81232.jpg

c0108065_8122019.jpg

c0108065_8123136.jpg

[PR]
by mikami-homemade | 2015-10-20 08:16 | 断熱材入れ工事

紙が命の高性能断熱材

断熱材として使っているセルロースファイバーとは天然木質繊維の断熱材
c0108065_105684.jpg
c0108065_10562929.jpg
c0108065_10564769.jpg


セルロースファイバーは、新聞紙を粉々にしてホウ酸を混ぜて作られている、天然木質繊維の断熱材です。人体への影響も少ないエコ材料であることが最大の特長で、古紙を利用していることで、エコロジー時代、リサイクル時代と環境にやさしい断熱材として、お勧めいたします。
機能、性能面も大変優れており、木質繊維特有の吸放湿性で適度な湿度を保ちます。その他、害虫対策にも効果を発揮します。セルロースファイバーは紙です。紙はもちろん木からですね。木は自然素材ならではの吸放湿性を持っています。湿度が高くなると材料内に湿気を蓄え、乾燥すると放湿するため、結露防止にも役立ちます。住まいの大敵、カビを追放します。
また、ホウ酸には緩消毒性能があり、ゴキブリ、ネズミ、白アリ、カビ、ダニ等を追いやっていきます。


セルロースファイバーは欧米諸国で広く利用されています。米国の断熱材種別シェアを調べてみるとセルロースファイバーが最も多く使用されていることがわかります。(インターセル調査)安全基準に厳しいアメリカで60年の実績を積んでいますが、日本では価格が高いためか、リサイクルの意識の違いか、アメリカやヨーロッパに比べて採用率は極めて低くなっています。

ちなみに、日本でのセルロースファイバーの歴史は、今から約20年前と浅く、50年以上の歴史を持つアメリカとは、歴史も理解もまだまだといったところでしょうか。


安全性

セルロースファイバーはホウ素系薬品により、防燃処理がされています。ホウ素系薬品は、医療、肥料、食器、除草剤などにも使われ、毒性が非常に低く、人体への蓄積や残留がほとんどありません。その毒性は、食塩と同等以下です。
また、ホウ酸は自然の岩盤から精製されています。

防音・吸音性
セルロースファイバーは、繊維自体の空気泡により、入射した音エネルギーを熱エネルギーに置換する作用があります。それに加えて繊維同士が絡み合うことにより、厚い空気の層を保持しています。二重の空気層がダブル効果で音を吸収しますので、他の断熱材と比べ非常に吸音に優れています。中からのピアノの音・外からの車の音など、施工されたお客様からびっくりされている報告をよく聞きます。
[PR]
by mikami-homemade | 2007-03-06 10:30 | 断熱材入れ工事