輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

カテゴリ:外装工事( 59 )

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昨日、外壁の補修下地のところまでご案内しましたが、
今日は外壁の仕上がりをご覧に入れたいと思います。

昨日の記事写真と全く同じ位置での写真ですが、如何でしょうか。

右に見えるのは、2階から下りるエアコンの配管ですが、
施工時には一旦撤去していましたから、昨日の写真では
写っていなかったですよね。

こうした配管で隠れてしまう部分もちゃんと仕上げるようにして
いますから、撤去や復旧の手間も掛かります。

安く早くやろうとするリフォーム屋さんでしたら、きっと
配管はそのままにして工事を進めていくと思いますが、
そうなると外壁が劣化したままの部分が残ってしまいます。

こういう気遣いも見積の内容には記載がありませんから、
多くのお客様は金額を見て判断されるのでしょうね。

防水性・柔軟性のあるスタッコフレックスは、窓の周囲に塗られて
いますが、その上からスタッコフレックス・イノセンスという
柔軟性のある塗料を更に塗り重ねています。

この塗料は、外壁全体をカバーしていますから、色や質感でも
外壁のどこを直したのかが分からない程に仕上がっています。

このイノセンスは、塗り壁材のスタッコフレックスの塗料版。
その耐久性は30年以上と言われるアメリカ製品です。

雨漏りした外壁だけでなく、通常の塗替えにも使えますので、
ご興味のある方はホームメイドにお尋ね下さい。

<関連記事>: 折っても割れない外装材 (2015年5月27日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
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by mikami-homemade | 2016-10-01 11:04 | 外装工事
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窓の雨漏れに伴う外壁からの漏水に対処すべく補修・リフォームの
施工を進めている日進市の輸入住宅 Y邸。

不具合のあった古いキャラドン(Caradon)社のサッシを外し、
新しくマーヴィン(Marvin)社のインテグリティに入れ替えました。

その後、外壁や窓周辺の雨漏れの原因を確認した後、悪くなった構造体の
柱材や耐震構造用合板を撤去・入れ替えをして、適切な防水施工を
実施しました。

先日襲来した強い台風の雨風でも全く雨漏れの発生がありませんでしたから、
ようやく外壁等の仕上げにゴーを掛けました。

勿論、どんどん仕事を進めることは可能でしたが、仕上げた後に雨漏れが
起きれば、また下地まで剥がして対策を打たねばなりません。

ですから、少々時間が掛かっても、下地の状態でも雨漏れしないかどうかを
確かめてから、仕上げの工程に移ることは大切なことだと考えました。

普通の工務店さんから見れば、石橋を叩いて渡るくらい慎重に見えるかも
知れませんが、そういう丁寧な作業をすることでお客様は安心するのです。

さて、これが仕上げのスタッコフレックスを塗る前の下地処理です。

ベースコートを塗って、その上にクラック防止用のメッシュを幅広に
張ってあります。実際に外壁を剥がしたのは、これより10cm内側まで
ですから、既存の外壁と新しくした外壁とがしっかり馴染むように
してあります。

このベースコートが乾いた処で、メッシュの上から更にベースコートを
塗り重ねます。そうすることで、メッシュがベースコートでサンドされ、
割れ強度がアップするという訳です。

最後の仕上げであるスタッコフレックスを塗った状況は、また追って
ご覧に入れますね。

<関連記事>: クラックの入らない塗り壁 スタッコ・フレックス (2011年1月25日)
<関連記事>: 窓下は、水抜きスペース (2016年9月23日)

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by mikami-homemade | 2016-09-30 14:29 | 外装工事

窓下は、水抜きスペース

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構造体にサッシを固定する為に、サッシの周囲にはネイル・フィンと
呼ばれる釘留め用の部品が付いています。

上下左右、サッシの全ての辺に付いていますから、知識のない大工
さんは全部に釘を打って留めてしまいます。

勿論、そうすることでサッシは建物の構造体にガッチリ固定される
訳ですが、建物というものは自分自身の重さによって徐々に
沈み込みますし、木や鉄骨の収縮・膨張などによっても動くのです。

もしそうした力がサッシに伝われば、どうなるでしょうか。

サッシは歪み、窓の開閉に支障をきたすこととなるのです。

つまり、ネイル・フィンで固定するには、一定の配慮が必要なのです。

こういう場合、まずサッシの両サイドを釘又はビスで固定します。
次に窓下を固定します。但し、釘穴の全てに釘を打つ必要はありません。

最後、窓上だけは固定しないでそのままにしておくというのが、
基本的なサッシの納め方となります。

そうすることで、上から建物の重量が掛かってきても、窓が上から
押されて潰れることはありません。

さて、次に窓の防水処理についてですが、サッシは雨漏りにおいて
一番の弱点スポットですから、サッシの防水は何層にもわたって
テープやシートを適切な場所に適切な形で張っていく必要があります。

今回、そうしたことを全てここに書くことは文字数の問題で控えますが、
1ヶ所だけ雨水の逃げ場を作っておく場所があります。

それは、窓下。ネイル・フィンの下側は構造体への雨の侵入を防ぐ為に、
防水処理を施すのですが、万一雨がサッシに入り込むようなことが
あった場合、ネイル・フィンと防水層との間から雨水が抜けるように
しておかなければなりません。

(写真は、窓からの雨漏りでサッシを交換したリフォーム現場です。
但し、こういう手順を全て分かっている業者は、意外と少ないのです)

ですから、ネイル・フィンの上には防水テープは張らないのです。
張ってしまうとそこに水が溜まり、それが元で逆流したり、別の
箇所に漏水してきたりすることとなるのです。

固定にしろ、防水にしろ、何でもかんでも完璧にやっておこう
というのは日本人らしい発想ですが、それは浅はかな考えでしか
ありません。

自然の摂理を深く考えて、もしもの時の為に次の一手を打っておく
ことが建築には大切なんですね。

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by mikami-homemade | 2016-09-23 11:55 | 外装工事

台風16号に備えて

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昨日の早朝、家を出てすぐに足場屋さんから電話。

何かあったかなと思いながら電話に出ると、「明日の台風接近で
今の現場の状態はどうなっていますか」という確認の電話でした。

こういう場合、足場全体に張ってある養生シートをたたんで、
風を受けないようにしておかないと、風の力で足場が倒れたり、
パイプなどが飛んでご近所に被害をもたらしたりしてしまい
大変なことになります。

それを心配して電話をしてくれたのですが、シートをはがしに
行きましょうかとも言ってくれました。

足場屋さんは通常50軒以上の現場を抱えているはずですから、
いちいち全ての現場を回って養生を剥がしていたら、台風接近に
間に合わなくなってしまいます。

今回の台風は強烈ですから、台風が直撃する前でも風雨が強く
なります。そこで作業中の職人さんたちが煽られたら、それこそ
危険です。

高所恐怖症の私ですが、足場屋さんの親切な言葉を断って、
「自分でやってくるから他を回ってあげて」と伝えました。

いや~、何てバカなことを言ってしまったんでしょう。

後から後悔しても先に立たず。午前中から14時くらいに掛けて
恐怖と闘いながら1人で養生シートを丸めてきました。

だって、連休中ですから誰にも手伝いをお願い出来ないですもんね。

途中多少の雨にも降られましたが、何とか無事作業を完了。
(雨が降らなくても、汗で服はビショビショですが・・・)

雨漏りを直す為のリフォームの現場ですから、丁度この台風が
最終テストとなります。

まず大丈夫だと思っていますが、こんなに強い台風だと何があるか
分かりません。もしもの時は、原因究明と対策が必要です。

でも、こんなことがなければ、究極の雨漏りチェックはできない
でしょうから、これもよしとすべきかも知れません。

東海地方を含めてこれから台風の影響がある地域の皆さんは、どうぞ
サッシや外壁、屋根や天井からの雨漏りには十分注意して下さい。

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by mikami-homemade | 2016-09-20 10:39 | 外装工事
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こちらは、日進市の弊社の近くにある輸入住宅の外壁です。

大手住宅メーカーさんで建てられたおうちですが、新築から一度も
メーカー・メンテナンスを受けていない状況でした。

何故そうなのかといった事情は分かりませんが、10年に一度くらいの
頻度で点検・補修は絶対に必要です。

そういう定期的なメンテナンスがやれていない住宅メーカーや
工務店が、この日本には如何に多いか。非常に残念でなりません。

アンダーセン(Andersen)のケースメント・サッシを多く使って
頂いているようですが、建具(障子)の建て起こしの問題か、
それとも気密パッキン材のウェザーストリップがへたってきたのか、
窓の上枠と建具との隙間から雨が時折侵入してきます。

また、浴室や勝手口の取り付けられたエクセル・シャノンの樹脂
サッシの可動式網戸が破損しています。

こうしたことは、簡単な部品類を交換した上で、サッシを調整して
あげれば大抵の窓が元通りになるものです。
(勿論、構造的な問題や施工手順や材料の間違いなどがある場合は、
直らないケースもあるでしょうが・・・)

さて、今回取り上げる問題は、外壁のクラック。

私が相談を受ける前に、お客様ご自身で防水剤を使って割れの部分を
補修して頂いているようですから、当面の不具合は回避出来ています。

デラクリートという名前のコンクリート・パネル材が外壁に張られて
いて、その上に仕上げ材としてジョリパットのようなスタッコが
塗られています。

こういう場合、表面のスタッコ自体が、外気温の変化や建物の伸縮
によって割れてしまうということもありますが、このように一直線に
割れが入っている時は、下地となっているパネル材のつなぎ目が
ずれて割れたと考えるのが正しいと思います。

垂直荷重において最もウィーク・ポイントとなるのが、窓の両サイド。

そこに敢えてデラクリートのつなぎ目をもってきてしまったことが、
一番の問題でしょう。

また、こうした割れは、外壁のコーナー部分などにも起こることが
よくあります。それは、コーナー部分が一番つなぎ目の集中する
箇所だからです。

パネルをジョイントする部分は、出来るだけ窓やコーナーを避けて、
万一そこに近くなってしまう場合には、補強テープやビス留めを
十分に施して下地を作る気遣いが欲しいものです。

また、こうしたクラックは完全には避けられないものですから、
下地の動きがあっても柔軟に対応出来るスタッコ・フレックス
(Stuc-O-Flex)のような仕上げ材を用いることも対策の一つです。

そうした複数の対策を打つことで、外壁や窓周りからの雨漏りの
不安を解消することが出来るはずですよ。

ただ、新築時の見積には、材料の表記があっても張る位置や張り方、
施工の良し悪しや気遣いまで書かれていないのが実情です。

見積だけを信用するのでなく、施工についての情報公開をしているか
どうかも確認する必要があるかも知れません。

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<関連記事>: クラックの入らない塗り壁 スタッコ・フレックス (2011年1月25日)
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by mikami-homemade | 2016-09-10 13:00 | 外装工事

OAKRIDGE SUPERの長期保証

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輸入住宅でよく使われる屋根材、アスファルト・シングル。

最近は、国産住宅の屋根にも施工されるようになってきましたが、
軽くて丈夫、そして長い耐久性能があるということで、従来の
スレート瓦(カラーベスト・コロニアル等:コンクリートの板に
防水・着色塗装をした屋根材)や陶器瓦に取って変わろうと
しています。

つい何年もの間私たちが使ってきたのは、「オークリッジプロ30」
と呼ばれるアメリカ オーウェンス・コーニング社のアスファルト
シングルでしたが、その保証は30年。

スレート瓦は10~15年で塗り直しをしなければいけないですし、
陶器瓦も耐用年数は25年と言われてきました。

ですから、「オークリッジプロ30」でも塗替え不要で30年は
持つということですから、すごい耐久性ですよね。

でも、最近オーウェンス・コーニング社から「オークリッジスーパー
という製品が登場してきました。

写真の補償内容をご覧頂くと分かりますが、何と保証期間には
制限がありません。また、見た目的には、美しい「オークリッジ
プロ30」と全く見分けが付かない程のデザイン性もあります。

勿論、保証する場合の条件や施工後の年数によって、保証内容は
変化するのですが、何年後までしか保証しませんという規定が
ないのです。

「オークリッジプロ30」よりは、価格も高くはなりますが、
ライフタイム・ワランティー(一生涯保証)というおまけは、
画期的ではないでしょうか。

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<関連記事>: アスファルト・シングル屋根材 オークリッジプロ30
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by mikami-homemade | 2016-09-04 14:57 | 外装工事

窓交換時の防水下地処理

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先日、輸入サッシからの雨漏りで構造用合板等が腐っていた様子を
ご覧に入れましたが、腐った部分を新しいものに入れ替えて、
そこをどのように防水施工したのかをお見せします。

ここは、非常にノウハウが詰まった部分ですから、普通のビルダー
さんなら秘密にしたいところだと思いますが、広く対処方法を
お知らせする為に、敢えて公開しています。

一番先に特殊で高機能な防水シート、ウェザーメイト・プラスを
窓及び外壁面に張ります。

窓に張るというのは、窓の周囲にも室内側へ巻き込んで張るという
意味で、壁と窓とが接する内側部分にまでシートを張っていますから、
万一窓から漏水しても構造体に雨が掛からず、防水シートの外側へと
流れていきます。

こうすることで、サッシの万一の漏水でも構造体にダメージを
与えないように出来るのです。

また、このウェザーメイト・プラスは、構造体側からの湿気は
外側に放出しますが、外壁側からの湿気(空気)や雨(水分)は
通さないという不思議な機能を持っています。

だから、構造体に水分が入り込んで、それが湿気となった時には
外へと放出されます。また、外からの湿気は入り込めませんから、
防水シート内で湿気が水分に変化して内部結露を起こす危険性も
ありません。

また、窓下にはブチル・テープといった防水テープを張って
いませんから、窓下が雨水で膿んでしまう(滞留してしまう)
ことも防げます。

今回外壁はモルタルを20mm厚で塗り固めた塗り壁でした。

それも通気層を取らずに構造用合板に直貼りする形でしたから、
窓を交換する為に切り取った窓周囲のモルタルと新しく防水
処理をした部分との境い目が一番のウィーク・ポイントと
なります。

そこで、境い目ギリギリまで防水シートやブチル・テープを
張り込んで、そこに防水コーキングをしっかりと打ちました。

(本当は、塗り壁を全部剥がして、通気層を施工した上で
サイディング+塗り壁を施工したいところですが、費用対効果
を考えて一番ベターな方法を取りました)

ここまでやれば、来週やってくる猛烈な台風でも、雨漏りは
絶対しませんよ。(と言いながら、人智には限りがありますから
絶対などということは、本当はあり得ません)

まだまだお見せしたい部分や書きたいノウハウはたくさんある
のですが、そこまで紙面を割けませんので、おおよそ肝になる
部分をご紹介させて頂きました。

(やり方は、既存の建物の状態によって千差万別。これなら
どこの業者さんでも出来るなんて、安易に思わないで下さいね。
失敗したら、また費用が掛かりますから・・・)

次は、この壁をどう仕上げたのか(ここも重要です)になって
きますが、それはまたの機会に・・・。

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<関連記事>:アルミクラッド・サッシからの雨漏り

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by mikami-homemade | 2016-08-27 16:51 | 外装工事
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どんなに外壁の塗装や防水をやり直しても、どんなに屋根の
塗装や防水をやり直しても、雨漏りが止まらない輸入住宅が
どれ程あるのでしょうか。

こうしたトラブルの多くは、輸入資材への知識不足だったり、
英語の施工マニュアルを読まずに間違った施工をした為に起こる
ケースが後を絶ちません。

住宅メーカーの中には、施工した責任を放棄して補修工事をも
投げ出してしまう処もあるようですから、お客様は自力で試行錯誤を
繰り返すだけで、最後は泣き寝入りという状況です。

でも、雨漏りには必ず原因があり、その原因となるところを解決
さえすれば、何事もなかったかのように問題は解消されますから、
諦めないで下さいね。

ただ、その原因は一つではないかも知れません。資材そのものの
問題の他に、施工不良が重なっていることもありますから、過信
せずに慎重に調査をすべきだと思います。

この写真は、先日雨漏りの補修工事を開始した日進市の現場です。

20年近く前に大手ゼネコンが手掛けた珍しい輸入住宅なんですが、
アルミクラッド・サッシの選定に誤りがありました。

また、輸入サッシの木部やアルミのつなぎ目に対して、適切な
塗装や十分な防水処理を施していなかったのが原因です。

アルミクラッド・サッシのアルミの隙間や木部が劣化したことに
よって発生した割れから雨水が侵入して、それが防水紙(シート)
と構造用合板との間を通って下の階に落ちていったようです。

ですから、いくら外側の外壁や屋根をコーキングしても、いくら防水
シートをきれいに施工しても、その内側を雨水が流れていったのですから、
雨漏りが直るはずはありません。

(防水紙は、透湿性のないアスファルト・ルーフィングが使われて
いますから、本当なら外壁を全部剥がしてやり直ししたい処です)

ご覧のように、雨が伝った処の合板は黒ずんで腐っていました。
ただ、合板の表面を流れていたようですから、その内側のグラス
ウールの断熱材は乾いた状態で無事でした。
(尚、内部を確認する為に、合板の黒ずんだ部分は撤去しています)

多少2x4の柱材(スタッド)に損傷がありますので、その部分は
取り外して交換します。

雨水がどこから来たのか、どこを通ったのかで損傷する箇所も違って
きます。当然、その復旧方法も変わります。
(直し方は、都度状況によって異なるのです)

想像や思い込みだけで全く違う場所を補修しても雨漏りが直らない
ということを施工者も自覚しなければいけません。

設計士やリフォーム業者をプロとして信用するのは、ある意味当然
ですが、間違った施工をしてしまう業者が少なくありませんから、
ご注意下さい。(大手ゼネコンは、そもそも畑違いですから、
直せないのは至極当たり前ですが・・・)

この現場の工事の様子は、また順次記事にアップしていきますね。

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by mikami-homemade | 2016-08-24 18:40 | 外装工事
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こちらの勝手口は、ピーチツリー社製のベント・ドア。

ドアに上げ下げ窓が付いていて、換気も出来る便利なドアです。

19年前に施工されたドアですが、多少ドアの周囲の木枠が
黒ずんでいるだけで特に問題がなさそうに見えます。

でも、実際にはドアの下端が腐ってきていて、それ程長くは
もたないかも知れません。

表面に張ってあるスチールの面材も錆びて少し欠損している状況
ですが、お客様が白く塗装をして何とか体裁を保っている感じです。

こういう状況になったのは、ドアの上に庇がないという設計・
施工上のミスだと思います。

また、周囲に張られた石やその目地に防水施工がされていない
ので、外壁に当たった雨水がドアの周囲へと伝ってきてしまう
という点も問題です。

(石と石との境い目には、モルタルやコーキングのような目地材が
入っていないようですし、石が黒ずんでいることからも吸水性の
ある石のような気がします)

お客様のご都合次第ではありますが、ドアをファイバーグラス製
のベント・ドアに交換する際に、小庇を取り付けてあげれば
きっと新築時の美しさが蘇ると思います。

ドア枠も白い樹脂製のものに交換して、防犯用のガードプレートを
装着すれば、ほぼ完璧です。

あと、外壁の塗り直しの際には石の外壁も洗浄して、きれいに
なったところで防水のクリア塗装をしたいものです。

普通の建築・リフォーム会社さんでは、こうしたことまで
考えてあげられないものでしょうかねぇ・・・。

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by mikami-homemade | 2016-08-07 15:20 | 外装工事
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一昔前、フレンチ風(南フランス風)や地中海風の輸入住宅が
流行りましたが、その時多くの外壁に採用されたのが塗り壁でした。

扇形にコテ跡を付けてみたり、土のムラを出す為に写真のような
スタッコ調に仕上げてみたりしましたね。

ただ、そうした塗り壁の外壁では、新築から然程時間が経っていないにも
係らず、壁に亀裂が入るというトラブルが発生したのも事実です。

いろいろな原因が考えられるのですが、最も大きな原因となったのが、
下地の材料や施工が不十分だったことでしょう。

通気層などを取らずに、構造材の耐震合板の上にラスと呼ばれる網を
張ってから直接モルタルを塗ったり、ラスの代わりにラスカットという
モルタル用の板材を張ってからモルタルの下地を作るなどすると、
表面の割れが起こりやすくなります。

この家の場合は、構造用合板の上に通気層を取った状態で下地と
なる防火パネル材を張ってから、ジョリパットという塗り壁材を
塗っているようです。

ただ、下地のパネル材は、全くの一枚ものではありません。必ず
ジョイントと呼ばれるつなぎ目があることを忘れてはいけません。

窓の両端のように上からの重さを受けやすい場所にそのジョイント
ラインが揃っていたら、まさにそこは割れる弱点となってしまいます。

ただ、この家の場合は、それだけが原因とも言えないかも知れません。

それは、窓の周囲の防水性です。通常は、窓の周囲は防水コーキング
などで壁の中に雨水が侵入しないように処理をするのですが、窓の
周囲に飾り枠のケーシングが付けられています。

よく見るとケーシングのコーナーの部分が開いてきていますよね。

ここにはコーキング等が入っていないようですから、壁の中や窓に
雨水が侵入する恐れが生じます。

ですから、この家では雨水が塗り壁の内側から壁の劣化を誘った
という可能性があるかも知れません。

こういう場合、多くの工務店やリフォーム屋さんでは、防水材を
この上から施工して不具合を隠蔽するという方法で対処するでしょうが、
それでは原因究明も出来ませんし、再度雨漏れを起こしたら
同じトラブルが発生するだけです。

安かろう悪かろうという修理ではなく、お金を掛けてでも原因を
確認して、次にそういうトラブルが起こりにくい状況を作ること
こそが、一番家を長持ちさせる対処ではないでしょうか。

そう、急がば回れですよ。

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by mikami-homemade | 2016-07-31 11:22 | 外装工事