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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

似てるけど、違います

似てるけど、違います_c0108065_15345551.jpg


三重県のお客様の輸入住宅で、様々なメンテナンスについてご相談頂いております。

そのうちの一つが、輸入ダブルハングサッシのバランサー交換。

バランサーは古くなると、窓の開け閉めが固くなったり、窓を開けても
すぐに下がってきたりしますから、15年程度で交換が必要です。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のインテグリティ(Integrity)というシリーズ
のファイバークラッド木製上げ下げ窓。

写真は、その窓の側枠(サイドジャム)部分に入っているバランサーです。

上窓用と下窓用の2種類のバランサーが内蔵されていますが、当然長さも
それぞれ違います。

バランサー表面の色は、内側の下窓用がベージュで、外側の上窓用が亜鉛メッキ
された色になっていますが、現在入手出来るものは全て亜鉛メッキのタイプに
なっています。

どんな輸入の上げ下げ窓でも、必ずバランサーは装着されていますが、同じ
マーヴィンのダブルハングでも古いアルミクラッドのマーヴィンと比較的
新しいマーヴィンのものではバランサーの形状は近いですが違います。

また、今回のインテグリティのバランサーも、上記2種類のアルミクラッド
サッシのバランサーとも異なっています。

ですから、バランサーを調達する際は、どのメーカーのどのシリーズの
ものか、製造時期はいつかをはっきりさせないとトンチンカンな部材を
注文してしまうことにもなりかねません。

また、バランサーには長さやバネ強度、製品等を表す刻印が付いています。

サッシの大きさや重さ、上窓か下窓かによってこの刻印も変わってきますから、
交換部材を調達する際は、必ずチェックすることが必要です。

メーカーも何も分からないという場合は、私共のような専門家に依頼して
詳細をチェックしてもらってから、注文手配をして下さい。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2025-06-19 15:43 | メンテナンス
フレームはそのまま使えそうです_c0108065_17134935.jpg


名古屋市のお客様が、私共の事務所に壊れた網戸を持ってやってきました。

輸入サッシはマーヴィン(Marvin)製のようですが、詳細はよく分かりません。

写真は、その際お持ち頂いた壊れた網戸です。

対角線上の2つのコーナー部品が、破損又は欠損した状態になっています。

グラスファイバーの網も白化が進んできているという状態ですから、今回の
修理の際に張替えをすることとなります。

網戸部品の全てはアメリカから輸入することが必要ですが、周囲のアルミ
フレームや補強の為のセンターフレームはそのまま流用することが出来そうです。

輸入材は3フィート(90cm)までの長さであれば、送料等の輸入経費も比較的
安価なんですが、この網戸の長いフレームのように長さが1.2mもあるものは
倍以上の費用が掛かってしまいます。

ですから、この網戸を1から全部作り直すとなると費用は何万と掛かるのですが、
グラスファイバーの網や樹脂製のコーナー部品、網戸固定ピンなどの交換だけ
でしたら、費用を抑えることが可能です。

フレームも長く使い続けられて古くなっているでしょうから、多少歪みがある
かも知れませんが、その程度であればある程度修正すれば実用に問題ないくらい
真っ直ぐにすることが出来るはずです。

これ以外にも網の張替えをしたい窓の網戸がいくつかあるようですし、網戸
以外にも見て欲しいという箇所もあるようですから、一度現地調査に伺って
修理計画を立ててみたいと思います。

全てではありませんが、輸入網戸はある程度汎用部材が使われています。

ですから、窓メーカーが不明でも、部品の形状や大きさが分かれば
作り直したり、部分的に補修して直したりすることは可能です。

もし網戸が壊れて窓も開けられないと困っていらっしゃるようなら、
一度私共にご連絡をして下さい。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2025-06-18 17:23 | メンテナンス

梅雨の晴れ間の防水作業

梅雨の晴れ間の防水作業_c0108065_17374223.jpg


今日は愛知県でも殺人的な暑さに見舞われていますが、数日前は雨が降ったり
止んだりの不安定な天気でした。

この写真は、そんな天気の合間を縫って、交換用の新しい建具のガラス防水を
行っている様子です

輸入窓は、アンダーセン(Andersen)の木製ダブルハングサッシ。

上げ下げ窓の上窓建具が雨漏れで腐ってしまって、まとめて交換する為に
新しい建具を輸入しました。

建具の木の腐りは、基本的に屋外側のガラスと枠との境い目から雨水が建具の
中に浸入した為に起こります。

ですから、屋外側のペアガラスの周囲を防水処理してやるのですが、アンダーセン
の建具はガラス押え(押縁)の取付け精度があまりよくありません。

ですから、ガラスの周囲だけでなく、押縁のつなぎ目や取付けラインの隙間など
も一緒に防水してやらないと、雨漏れリスクを完全になくすことは出来ません。

そういう処理が必要な箇所は、建具一つひとつで異なりますから、状況に応じて
それを判断し施工してやる必要があります。

勿論、それと同時に室内側の無塗装の木枠もティンバーケアで防水塗装を
施しますから、雨漏れ対策は万全です。

サッシに建具を取り付ける前に、ここまで追加作業を行う業者さんは滅多に
いないでしょうが、ここまでやらないといくら建具を交換してもまた同じ
トラブルに見舞われてしまうと思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

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# by mikami-homemade | 2025-06-17 17:47 | メンテナンス
この状態ではドアが腐ります_c0108065_16564007.jpg


長野県のお客様から、輸入のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)
のガラス押え(押縁材)が外れて困っているというご相談を頂きました。

輸入窓はメーカー不明ですが、形状からするとマーヴィン(Marvin)製のような
気もします。

写真がその押縁の様子ですが、四方に回してあるうちの縦方向のものが1本
端から外れ掛かっています。

ペアガラスを固定するだけであれば、四方のうちの1本が少し外れているだけ
なら問題はありませんが、窓上にヒサシがない場所やサッシへの雨当たりが
強い場所だと、ここから雨水が木製ドアの内部に入り込んで、ドア内部から
木を腐らせたりペアガラスを曇らせたりします。

勿論、そうなるまでにはある程度の時間が掛かりますが、そうなったら
木部の修復やペア強化ガラスの交換などで多額の修理費が必要です。

外れたのだから元に戻せばいいと考える人も多いと思いますが、もしこの
掃出しサッシがマーヴィンのものであった場合、このアルミ製の押縁材を
固定する為に内部に装着された固定用の部材に異常があるかも知れません。

もしその部材に破損や劣化があった場合は、その部材を交換しなければ
押縁材を留めることは出来ないのですが、マーヴィン本体や部品メーカー
から手に入れることは出来ない状況です。

このお客さんが近くの大工さんに相談したそうですが、その人は押縁材を
完全に取ってしまって、そこにコーキングを詰めて修理をするという方法を
提案されたそうです。

でも、それではガラス押えが一部なくなってしまいますから、重い強化
ガラスがちゃんと固定出来るかという心配がありますし、一時的な
コーキングが切れたら雨水がドア内部に入ってくる可能性もあります。

また、ペアガラスがトラブルで将来交換が必要となった際に、コーキング
が邪魔をして、ガラスの取外しが困難になることも予想されます。

サッシの構造や使用部材には理由がありますから、そういうことを
無視して適当に修理をすることは、反って問題を引き起こすかも
知れないということを想像する必要があります。

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# by mikami-homemade | 2025-06-15 17:10 | メンテナンス
受け金物がないものもあります_c0108065_16282131.jpg


長野県のお客様から、輸入サッシのロック金物が欲しいというご相談を
頂きました。

お客様曰く輸入窓はミルガード(Milgard)とのことですが、サッシには
インペリアル(Imperial)の表記があることから、これが窓のメーカー名
かも知れません。

写真は、引き違いサッシ(スライダー)に付いていた不具合があるロック金物
と正常な金物です。

鍵を掛ける為のラッチフックが、折れてなくなっているのが分かります。

このロック金物は、もう一方の建具側に空いているスリット(溝)に
ラッチフックを引っ掛けることで、鍵が掛かり窓が開かなくなるようです。

勿論、受け金物(ストライク)にこのラッチを引っ掛けてロックするタイプも
あるのですが、わざわざ受け金物を付けなくても鍵が掛かるという点では
シンプルでいいかも知れません。

ただ、そういう場合、窓に歪みや変形が生じて鍵が掛かりづらくなった時、
それを調整して直すという解決策が限られてくる恐れもあります。

今回、ラッチフックが破損して交換を余儀なくされている訳ですが、
恐らく原因は鍵が掛かりづらく固くなったことだろうと思いますから、
単純にロック金物を交換するだけでは問題解決とはなりません。

根本的な原因を確認した上で、将来同じ問題が起こらないように修理する
ことが求められています。

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# by mikami-homemade | 2025-06-14 16:47 | メンテナンス