水漏れやお漏らしだと思っていませんか?
2016年 07月 09日
最近は、新築で和式トイレは殆ど見かけなくなってきました。
イスに座るような感覚で、足腰に負担も少なく、お掃除もしやすい
ですから、洋式トイレが使われるのは必然かも知れません。
ただ、洋式トイレには、一つ問題があるのをご存知でしょうか。
それは、写真のように便器と床とが接する部分に水ジミが出来る
ことです。
多くの人は、男性や男の子が立っておしっこをする際に便器から
それて下に垂れたのが原因と思われるかも知れません。
または、トイレの排水から汚水が漏れて、床を汚してしまった
と思っている方もいらっしゃるでしょう。
まあ、そういうことは全然ないとは言いませんが、排水管は割れたり
しない限り汚水が漏れ出すような構造にはなっていません。
また、男性陣がおしっこをはみ出したにしても、便器の後ろの方まで
シミが出来てしまうなんてことは、量的に考えてもないことでは
ないでしょうか。(少しはそういうこともありますが・・・)
では、この水漏れのようなシミはどうして出来たと思いますか?
それは、夏場や梅雨時に湿気を多く含んだ温かい空気が、室内に充満
していることが主な原因です。
地下の水道管からやってきた冷たい水が、トイレの水を流すことで
いつも新しい水に入れ替わります。それが、いつも便器の中に溜まって
いる状態になる訳です。
その冷えた水に接する陶器の便器は、次第に熱伝導で同様に冷たく
なってきますが、その周囲は湿気の多い温かな空気ですから、
便器に水滴が付くこととなるのです。
つまり、便器の底や中側で結露が発生するんですねぇ。
そうした冷たい水や湿気った空気は常に供給され続けますから、
結露の発生が止まりません。
ですから、知らないうちに便器の周囲の床が雨漏れしたように
黒く変色してくるというのが、このトラブルの実態です。
特にフローリングをトイレの床にも張っているような場合は、
木が劣化を起こし腐ってしまいますから、クッション・フロアや
タイルなどの床に張り替えることが必要です。
自然の摂理をしっかり理解して、正しい施工を提案出来るビルダー
であれば、トイレにフローリングを勧めることはないのでしょうが、
そういうことを知らない施工業者もいるんですよね。
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いくつかご覧の上適否をご判断願います。
by mikami-homemade
| 2016-07-09 19:25
| メンテナンス