庇(ひさし)は、大切です
2016年 08月 07日

こちらの勝手口は、ピーチツリー社製のベント・ドア。
ドアに上げ下げ窓が付いていて、換気も出来る便利なドアです。
19年前に施工されたドアですが、多少ドアの周囲の木枠が
黒ずんでいるだけで特に問題がなさそうに見えます。
でも、実際にはドアの下端が腐ってきていて、それ程長くは
もたないかも知れません。
表面に張ってあるスチールの面材も錆びて少し欠損している状況
ですが、お客様が白く塗装をして何とか体裁を保っている感じです。
こういう状況になったのは、ドアの上に庇がないという設計・
施工上のミスだと思います。
また、周囲に張られた石やその目地に防水施工がされていない
ので、外壁に当たった雨水がドアの周囲へと伝ってきてしまう
という点も問題です。
(石と石との境い目には、モルタルやコーキングのような目地材が
入っていないようですし、石が黒ずんでいることからも吸水性の
ある石のような気がします)
お客様のご都合次第ではありますが、ドアをファイバーグラス製
のベント・ドアに交換する際に、小庇を取り付けてあげれば
きっと新築時の美しさが蘇ると思います。
ドア枠も白い樹脂製のものに交換して、防犯用のガードプレートを
装着すれば、ほぼ完璧です。
あと、外壁の塗り直しの際には石の外壁も洗浄して、きれいに
なったところで防水のクリア塗装をしたいものです。
普通の建築・リフォーム会社さんでは、こうしたことまで
考えてあげられないものでしょうかねぇ・・・。
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