FRPのバルコニー(ベランダ)の防水メンテ
2016年 09月 13日
後付けの簡易バルコニーは別にして、造り付けのバルコニー
や陸屋根の防水には、FRPを用いることが多くなっています。
FRPは、グラスファイバーの繊維を重ねた上から液体の樹脂を流し
込んで、繊維に染み込ませて一体成型したものを言います。
最近の安価なユニットバスの浴槽は、このFRPで出来ていますね。
グラスファイバーの繊維が入っていますから、伸縮も比較的少なく
強度もあって割れにくいという特徴があり、現場の状況に合わせて
一体成型しますから、形が多少複雑でも施工が可能という側面も
ありますので、住宅のバルコニーの防水にはもってこいなのです。
ただ、バルコニーの床は、常に雨風や太陽の強い紫外線に曝される
ばかりか、黄砂や車の排気ガス、落ち葉などが溜まって過酷な環境に
置かれていることを忘れてはいけません。
ですから、10~15年に一度は状態を点検して、必要あれば表面の洗浄や
補修メンテナンスをしてあげることが大切です。
よくあるのが、ゴミや落ち葉が排水口に詰まったまま放置されていて、
オーバーフローした雨水がFRP層を乗り越えて、構造体に侵入し
1階の天井や壁から雨漏りしてくるというトラブルです。
バルコニーの壁とFRPの床との境い目に防水コーキングを打ち直したり、
割れなどないかを確認したりすることも普段の注意で十分可能です。
このお宅は幸い雨漏れなどのトラブルはありませんでしたが、
10年以上溜まった汚れはひどいものでした。
外壁と共にきれいに洗浄した後は、床の防水をやり直します。
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