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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

水道が止まらない

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名古屋市のリフォーム会社さんから、お客様の輸入の洗面水栓の
水がポタポタ落ちて止まらないので、修理が出来ないかとの
ご相談を頂きました。

2005年に新築されたおうちのようですから、まだ新しい輸入住宅だと
思いますが、こういう場合の原因は内蔵されたセラミック・バルブ
(カートリッジ・バルブ)という止水パッキンの損傷です。

輸入のキッチンの蛇口や洗面水栓に使われるもので、通常はなかなか
壊れない部品なんですが、ハンドルを強く締め過ぎたり、水道管から
小さな異物が入り込んだりすると、セラミックのパーツが欠けたりして
水が漏れるようになります。

バルブの交換をすれば元通りになるのですが、その為にはメーカー名、
製品の名称や品番、製造年代がはっきりさせて部品を特定することが
必要です。

でも、多くの場合古い資料や記録が残っていない状況で、交換すべき
バルブの調達が難しいのです。

輸入の水栓は、バルブの形状が多種多様で、同じような水栓だから
バルブも同じということは絶対にありません。

今回のケースも製品を特定出来るものが存在しないようですから、
バルブを調達するのを諦めて水栓金具そのものを交換した方が
時間も費用(労力)も掛からないとアドバイスさせて頂きました。

幸いこの手の可愛らしいデザインは、輸入水栓ではスタンダードな
ものですから、同じようなものを探すのはそれ程難しくありません。

配管の接続をやり直すことは必要ですが、ここで交換記録を残して
おけば、次に何かトラブルがあっても比較的簡単に修理出来る
ようになるはずです。

勿論、水栓メーカーが廃業したり、交換部品の供給を止めてしまったり
すればどうしようもありませんが、そのリスクはどんな製品でも
あることです。

どうぞ皆さんも自身の家に使っている設備等の記録は、大切に
保管して下さいね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
by mikami-homemade | 2016-11-06 12:23 | 輸入設備