人気ブログランキング | 話題のタグを見る

輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

剥がしてみなきゃ、直らない

剥がしてみなきゃ、直らない_c0108065_1614841.jpg


RC造建物のタイル外壁を直しています。

この部分は、2Fと3Fの間くらいの高さなんですが、1Fの壁の
クラックからは白い炭酸カルシウムが吹き出てきていました。

そこで、その上の方の壁タイルに割れがあるのを確認して、
そこのタイルを一旦剥がして状況を確認した様子が、この写真。

窯業系のしっかりした磁器タイルですから、剥がすのにも苦労
するのですが、モルタル目地だけでなく、やはりコンクリートの
構造にも微小な割れが入っていました。

その割れがどこからどこまで入っているのかを確認して、そこに
モルタルをしっかり入れて補修しました。

あまり考えない業者さんなら、タイルの上の割れだけをコーキング
等で埋めてしまうだけでしょうが、それではタイルの下にある割れは
直せません。

今回は、新築した時に余っていたタイルが在庫してあったので、
こうして張り直しをすることが出来たのですが、古いタイル外壁の
場合、同じタイルが今でも生産されているということはまずありません。

そういった意味でも、このお客様はきれいに元通りにすることが出来て
ラッキーだったかも知れません。

その後、張り直したタイルや目地に再度防水塗装を掛けて、漏水試験を
行います。それがOKであれば、完了となる訳です。

さて、皆さんの輸入住宅では、レンガ・タイルの割れはどうしていますか。
もしそのまま放置しているようなら、構造にも雨漏れしているかも
知れませんよ。

ちゃんと外壁の手入れもしっかりして、長く愛せる輸入住宅を目指して
下さいね。特に、コンクリート製のカルチャード・ブリックは、
雨の浸透性もありますから要注意です。

その点、本物のレンガ積みはいいですよね。

<関連記事>: レンガ・タイルは、将来メンテナンスが必要になる

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
by mikami-homemade | 2017-05-26 16:07 | 外装工事