糸を交換すればOKというものではありません
2017年 08月 15日
輸入のシングルハング・サッシ(下窓が可動する上げ下げ窓)に
取り付けられているチャネル・バランサー。
これが正常に動かないと、窓を開閉することが出来ません。
多くの場合、不具合の原因は建具を持ち上げている糸が切れて
しまうというものですが、お問い合わせを頂くお客様の中には、
糸だけを交換したいという要望の方もいらっしゃいます。
確かに不具合のあるバランサーを見てみると、糸が切れている以外
特に不具合がないように見えますから、そう考えるのは道理かも
知れません。
でも、糸がつながれていたバネも長年の使用で引っ張り強度が
落ちてきていますし、糸を巻き上げる小さな滑車も動きが悪くなって
いる場合が多いのです。
こういう時、糸を換えたからといってまた10年使い続けられるという
訳にはいきません。
また、左右のバランサーが、正しい糸の長さで作られていなければ
なりませんから、適当に糸を付けてしまうと窓の左右バランスが
崩れてしまいます。
勿論、DIYでメンテナンスをすることはいいことですが、部材が
どんな意図で作られているか、どう修理するのが道理に合っているか
をお考え頂きたいと思います。
どんなバランサーでも、基本は左右同時にパーツごと10年くらいで
交換するというものです。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。