バランサーの糸切れを起したダブルハング
2017年 08月 21日
アンダーセン(Andersen)社製ナローライン・シリーズの2連の
ダブルハング・サッシ。
窓枠や建具枠が細く繊細に出来ているので、そう呼ばれている
訳ですが、輸入住宅ブームの頃には本当にたくさん施工された
サッシだと思います。
その頃から20年近く時間が経ってきて、窓のメンテナンスもそろそろ
必要になってきたようです。
こちらのサッシは、窓枠の両側に見えるバランサーの吊り糸が切れて、
サッシの開閉に支障をきたす状態になったようです。
アンダーセンのダブルハングは、ペラ(Pella)と同様上から吊り糸で
建具を持ち上げているという構造ですから、糸(紐)が片側でも切れて
しまうと窓の建具が落ちてきてしまいます。
つまり、窓を上げようとしても自然と下がってきてしまう状況と
なります。
こういう場合、吊り糸を内蔵している左右のバランサーを交換する
こととなる訳ですが、この交換は結構力やコツが必要ですから、
一度にたくさん直すことには無理があります。
慣れた私たちでも、一日に5ヵ所くらいの窓を直すと腕や手の筋肉が
ブラブラになってきます。
そうは言っても、お客様の時間的な制約もありますから、出来るだけ
一度にやれるように頑張るのですが、家の全部がダブルハングという
おうちは一日では到底施工は完了しません。
一般の皆さんもご自身で交換された方もいらっしゃるでしょうが、
その苦労はなかなかのものだったと思います。
交換すればまた元の通りに動くようになりますから、是非10年毎
にバランサーの交換をするようにして下さいね。
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