きれいな床下は、気持ちいい
2017年 09月 26日

大分で建築中のレンガ積み輸入住宅。こちらの床下がどうなっているか、
ご覧に入れましょう。
木を切った時の削りカスや雨水が溜まっている様子もなく、非常に
きれいな床下ですね。
こちらの家の工法は、アメリカ式の2x4工法ですが、1階は床組みを
用いない根太レス工法を採用しています。
それは、土台の木の上に通常より分厚い構造用合板を直接張って、
強度を確保しながら1階の床高を抑えるやり方です。
勿論、そうすることで床組みを省くことが出来ますから、その分
コストも低減出来るという訳です。
基礎と土台の間には、基礎パッキンが入れてあるのが分かりますか。
こうすることで、土台の木が基礎のコンクリートに直接触れない為、
接触に伴う結露が発生しませんし、土台を浮かした分床下の通気が
全方向で可能となります。
また、土台には虫(シロアリ)が食いづらいヒノキの心材を用いています。
こうすることで、ベタ基礎や基礎パッキンと相まって床下での食害を
防ぐことが出来るという訳です。
床下の断熱材は、水に濡れても大丈夫なウレタン・パネルの断熱材を
用いています。2x4工法の場合、1階から徐々に屋根までを造り上げて
いきますから、その間床が雨に曝されることを考慮して、こうした
断熱材を使うのです。(本当は、こうした部分も自然素材の断熱材に
出来るといいのですが、なかなか難しいのが現状です)
基礎のない部分の土台(大引きと呼ばれます)は、アジャスター付きの
鋼製束を立てて支えています。万一木が痩せたりしても、束を調整して
支え直すことが出来るからです。
排水管がベタ基礎の上から少し離して設置されているのが分かりますか?
これは、ベタ基礎にそのまま置いてしまうと管が水平になってしまい、
流れていかなくなりますから、管を少し浮かせて水勾配が取れるように
してあるのです。
また、床下のメンテナンスを行う為に、敢えて立上り基礎を一部省いて
通路を準備しています。こうすることで、人が自由に床下に潜れる
ようになっています。
私たちの家づくりには、いろいろな気遣いがなされています。
それは、床下ひとつを取ってもこれだけの仕事があることから
分かりますね。
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