場合によっては、塞いだ方がいいかも・・・
2017年 12月 23日

こちらは、アメリカのペラ(Pella)ウィンドウのダブルハング・サッシ。
通常の輸入サッシはペアガラスになっていますが、このサッシは
建具(障子)にシングルガラスが挿入されていて、その内側に
取り外しが可能なもう1枚のガラスが付いています。
いわゆる2重サッシという感じの構造をした、アルミクラッドの木製窓です。
密閉構造ではないのですが、それらのガラスの間には空気層が設けられて
います。そして、そこに湿気が溜まらないようにする為か、建具の上下左右に
小さな通気孔が2ヶ所ずつ開けられています。
普通であれば、これで湿気が籠ることもなく、結露も防げると考える
のでしょうが、実際にはその逆でした。
台風のような強い雨風の時には、この穴から雨水が室内側に侵入してきたり、
屋外の湿気がここから入ってきたりしたのか、木部が徐々に劣化して
きたのです。
勿論、外部のアルミカバーのつなぎ目などから雨が建具内に侵入して、
中から木を腐らせてしまったということも劣化の要因だったと思います。
今回、劣化の進んだサッシの建具は全て交換して、然程でもないものは
パラペイントのティンバーケアで防水塗装を施しました。
そして、今後の雨水の侵入を防止する為に、通気遮断プラグというゴム製
の部品を穴に入れるようにしたのです。
通気孔のプラスチックも劣化して変形していますから、プラグを入れる
のには相当苦労しましたが、これで多少の問題解決にはつながるような
気がします。
ただ、これを入れることで他に何か新たな問題が発生するかも知れません
から、暫くの間は様子を見ることが大切です。
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by mikami-homemade
| 2017-12-23 13:46
| メンテナンス