天井のカビとドア枠からの水漏れ
2018年 03月 06日
20年前に輸入住宅を建てさせて頂いたお客様の処に伺ってきました。
何でもこの冬に雨が降ると、3階にある部屋のドアの上枠から水が
ポタポタ落ちてくるらしいのです。
昨日は朝から強い雨が降ることもあり、お昼過ぎに伺えばその様子が
見えるから来て欲しいと言われ、早速状況を確認させて頂きました。
でも、雨がしっかり降ったにも拘わらず、何故か雨漏れはどこにも
ありません。
お客様も不思議に思っていらっしゃる感じでしたが、経験上私は
雨漏れではないことにピンときました。
そう、これは屋根裏空間の結露ではないかと思います。
冬場は外気が冷たく、屋根の表面はひどく温度が低くなります。
逆に室内は加湿器や暖房を入れて、高温で湿気が多い状況となり、
その空気は上へ上へと上昇し、最後には屋根に近い屋根裏にまで
到達します。
そこで低い温度の屋根の裏側に触れて、湿気が水分に変化する結露が
発生し、天井の際からや壁の中を伝ってドア枠から出てきたのでは
ないかと思うのです。
こうしたことが雨漏れのように私たちの目に見えるようになるには、
それなりの時間が掛かります。それは、屋根裏が天井板で塞がれて
見えなくなっているからです。
そうした水分が天井の石膏ボードに染みて、カビが生える状況に
なる為にはある程度の時間を要します。つまり、不具合が蓄積されて
いるという状態にある訳です。
昨日は雨が降っていましたが、気温は名古屋で16度もありましたから、
屋根は冷えておらず結露が発生する条件にはなりません。
勿論、私の推測が間違っている可能性だってあるかも知れません。
その為に、出来るだけ早く天井の一部を開けて、天井裏の状況を
確認すると共に、屋根からの雨漏れがないかもチェックする必要が
あると思います。
輸入住宅の雨漏れトラブルを疑っていらっしゃる皆さん、構造が腐る
前にちゃんと原因を調査して適切な対策を打つことが大切ですよ。
<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1)
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