外装のメンテナンスは一番に!
2018年 03月 29日

4月から外装のリフォーム・メンテナンスに入らせて頂く長久手市の
輸入住宅。
14年程前に増築されてから外装のメンテナンスを初めて行うという
状況ですから、今出来ることをいろいろやろうと考えております。
外壁については然程傷みはないようですが、屋根関係や外装の
人造石(カルチャード・ストーン)については、メンテナンスを
しっかりしなければいけません。
屋根はコンクリートを成型したものに防水塗装を施した、いわゆる
スレート瓦です。
立地環境にも拠りますが、10~13年くらいで塗装の塗り替えが
必要になります。
表面塗装の色落ちだけであればいいのですが、塗装自体の防水性能も
失われていますから、放置すればコンクリート自体に雨が染みて
割れたり欠けたりしやすくなります。
また、寄棟にしてある部分の屋根鈑金は、通常ガルバリウム鋼板という
耐久性の高い金属材で出来ています。
こうした材料は20年くらいは平気だと言われていますが、ご覧の通り
ブラウン色が白くなってきています。
やはり、オゾン層の破壊の影響が少なからず日本にもあるのかも
知れませんね。
こういう場合、屋根材を塗る塗料で鈑金部分も一緒に塗ってしまう
というやり方の塗装業者が殆どですが、ちゃんと施工するなら
別々の塗料を使って塗るのがいいでしょうね。
手間や時間は余分に掛かりますが、適材適所で耐久性は絶対に違う
はずです。(価格を安くするなら、こうしたことで手を抜くのです)
当然、長年の汚れも酷いですから、念入りに洗いを掛けることも
忘れてはいけません。
塩ビ製の雨樋は、やはり劣化によって変色していますが、ウレタン
塗装をすればちゃんと元通りになりますが、もっと家を長持ち
させたいということで、今回は焼付け塗装を施したアルミの雨樋に
交換することとなりました。
私たちが使う雨樋は、目に触れる外側だけでなく、水が溜まる
内側部分も塗装を施していますから、耐久性は格段に上がります。
勿論、塗装は塗装ですから、そのうち塗り直しは必要ですが、
アルミ自体は塩ビのように劣化するリスクは少ないと言えるのです。
あと、カルチャード・ストーンと窯業系のタイルですが、
こちらは洗いを掛けた上でタイル・コンクリート専用のクリア塗装
を施す予定です。
カルチャード・ストーンは新築時に何も防水処理をしていないのが
一般的ですから、雨が染みてそのうち劣化が進みます。
また、窯業系タイルは割れが出ない限りタイル自体には防水の
問題は起こりませんが、目地は薄いモルタルですから防水塗装を
全体にしておくと雨漏れのリスクは軽減出来ます。
こうした様々なメンテナンスを行う訳ですが、これだけやれば
絶対大丈夫などということはありません。
所詮、人間の浅知恵です。施工後もお客様と一緒に注意深く家を
見守っていくことの方が大切だと思います。
あと、メンテナンスだけでは芸がありません。色でもデザインでも
いいですから、何か一つ楽しいことを加えて下さいね。
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