外壁の雨漏れだけじゃないかも?
2018年 07月 17日
滋賀県のお客様から外壁の雨漏れがしたので、施工した工務店さんに
修理をお願いしようと考えていますというメールを頂きました。
こうした雨漏れのトラブルについて、いくつかの案件を記事に書かせて
頂いているのをご覧頂き、補修前に意見を聞きたいということでした。
外壁の仕上げ材は、ジョリパット。構造用合板の上に防水紙を張って、
そこにラス網をタッカーで留めてから下地のモルタルを2回塗ったそうです。
ですから、外壁の中には通気層を取っていません。
そんな施工手順で外壁が出来ているのですが、築16年を迎えて何気に外壁を
触ってみた処、窓の下の壁が僅かに膨らみ、強く押すと凹むことに気付いた
そうです。
新築した工務店さんに連絡して、内側の石膏ボードやグラスウールの断熱材を
めくってみた処、2x4のスタッド(柱)や構造用合板が腐っていたのです。
その工務店さんが出した補修の見積書の内容を確認しましたが、腐った部分
を撤去して単純に同じ材料を使って施工するというものでした。
つまり、腐ったから取り換えるというだけで、腐った原因は何なのかを
確認もしないし、そうしたことが今後起こらないようにする対策も
打っていないのです。
勿論、私たちが今出来る最善の施工をするとなると、外壁全体を剥がして
全てやり直すということになりますから、相当の費用が掛かります。
ですから、費用やその効果についてお客様と協議をしながら、どこまで
のことをやるかを計画しなければなりません。
私は、伸縮性があまりないジョリパットから伸縮性のある塗り壁材に
変更することや、サッシ周りの防水処理の仕方を見直すこと、サッシ
自体の漏水チェックを行うこと、ここ以外の外壁も検査することは
最低限やるべきことのような気がします。
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