木部が劣化したマーヴィン社ダブルハング
2018年 08月 02日
私の友人から、あまり使っていなかった部屋の窓について、修理が
必要かどうか見てもらえないかという相談を頂きました。
築20年の輸入住宅で、輸入サッシはマーヴィン(Marvin)社の
ものを使っているとのことでした。
送って頂いた写真を見ると、上げ下げ窓のダブルハングに著しい
損傷が見受けられます。
あまり部屋に出入りしていなかったということなので、窓を
開け閉めすることもなかったのだと思います。
サッシを閉め切った状態にしていると、屋外側のガラスやアルミの
外装のつなぎ目から雨が木部に侵入しても、窓枠に隠れた一番下の
部分から黒く腐ってくるので気付くのが遅れます。
勿論、こんな上の方まで黒ずみが出ている状態ですから、
窓枠で見えなかった部分よりも更に腐食が拡大していることは
明白です。
普通に家の誰かが窓を開けていれば、すぐに分かったでしょう。
この建具(障子)の下に付いているはずのウェザーストリップも
脱落した状況になっていますから、建具の下の部分はほぼ全て
腐ってしまっているように思います。
取り敢えず、建具だけに不具合が出ているだけで、窓枠にまで
不具合が及んでいないはずですから、建具さえ新しいものに
交換すれば、元通りになってくれるはずです。
ここだけでなく、他の部屋のサッシや玄関ドア及び室内ドアも
修理・メンテナンスが必要のようですから、一度ここでちゃんと
直しておいた方がいいですね。
そうすれば、定期的なケアで長く住んで頂けるはずですから・・・。
輸入住宅に限らず、家は10年毎くらいで状況をチェックして、
出来るだけ軽微な状態で不具合を直すようにして下さい。
また、たまに天気のいい日は、輸入の木製窓を開けて乾かす
ようにしたいものです。
あと、木部塗装は、ちゃんと屋外に適した木部専用の防水塗料を
使うようにして下さいね。殆どの家ではニスのような内装用の
塗装しかされていないのも、こうした問題を大きくしています。
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