早く対処をした方がいいですよ
2018年 09月 02日
こちらは、昨日マーヴィン(Marvin)のウェザーストリップを
交換しに行った輸入住宅のサッシです。
グライダーという片引きタイプの窓ですが、ご覧のように
ウェザーストリップのフィンが千切れて殆どありません。
また、その内側になる窓枠の木部が、雨染みで真っ黒に変色して
きています。触ると少し湿気った感じで柔らかかった印象です。
お客様は、ウェザーストリップが劣化した為に、建具と窓枠との
間に隙間が生じて、雨水が入り込んだと思っていらっしゃるかも
知れませんが、私はそれだけではないように思います。
今回は、ウェザーストリップの交換作業がメインでしたから、
詳しく状況を把握するまでには至りませんでしたが、恐らく
構造部分から雨が入り込んで裏側から木を劣化させている
のではないでしょうか。
もしそうなら、このサッシの上側又は側面の外壁に何らかの
隙間が空いていて、そこから雨が侵入し防水シートを越えて
サッシ枠まで到達したと考えられます。
まずは、外壁やサッシ自体に亀裂などが入っていないかを
チェックして、その上でサーモカメラなどで非破壊検査を
実施するというのがいいかも知れません。
それである程度原因が特定出来れば、簡易に仮の防水処理を
行って雨の道を塞ぎ、時期を見て本格的な補修を実施すれば
何とかなりそうです。
確かに木部の劣化は相当進んでいますが、表面的にはまだ何とか
使えそうな気もしますから、今のうちに早めの処置をして頂きたい
と思います。
これ以上になると、窓枠ごとの交換をするしか手はなくなります。
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