重いサッシュ(建具)を支えます
2019年 05月 29日

輸入サッシで横に開いてくケースメント・サッシ。
クランクハンドルを回して、ギアの付いたオペレーターを
動かして開閉させるという仕組みを使いますが、オペレーターは
建具(障子)を外へ押し出したり中に引き込んだりするだけで、
窓枠から建具が外れないように支えている訳ではありません。
それをしているのは、写真にあるウィンドウヒンジと呼ばれる
吊り金具。
ペアガラスの重い建具を全開すると、ウィンドウヒンジには
相当な負荷が掛かると思うのですが、どんなに重い大きな建具でも
これが支えているのですから、大したものです。
ウィンドウヒンジは、窓枠の上下に取り付けられていて、穴の明いた
アーム部分に建具をビスで取り付けます。
そのアームが適切に回転するように、窓枠側のレール部品と
建具側のアーム部品とをつなぐサポート・アームが弧を描いて
動きます。
つまり、ウィンドウヒンジは、建具を窓枠内に留める役割を果たす
と共に、窓が一定の動作で回転しながら開閉するように制御する
仕事をしているのです。
ウィンドウヒンジは、外気に曝される位置にありますし、重い建具を
ずっと支え続けていますから、錆による劣化や負荷による歪みや
狂いも生じます。
オペレーターだけでなく、ウィンドウヒンジも15年程度で定期的に
交換すれば、ケースメントの窓は常にスムースに開けられますよ。
勿論、日頃からこうした金物に付着したホコリやゴミを掃除したり、
シリコンの潤滑剤をスプレーしたりすることを忘れないで下さいね。
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