これが出来るのは、日本でもホームメイドだけ
2019年 08月 06日
こちらは、名古屋市北区にある輸入住宅に取り付けられたサミット
(Summit)社製のアルミクラッド・ダブルハングサッシです。
90年代末に建てられた輸入住宅ですが、サッシからの雨漏れで建具の
木枠が腐ってしまい、上窓が落ちないようにつっかえ棒をしたり、
下窓の下枠が欠損した為仮の木材を入れたりしていました。
(元々、このサッシは雨仕舞が弱い構造ですから、適切なメンテナンス
を定期的に行わなければいけなかったのですが、そういう知識が
建築屋さんにもなかったようです)
このままでは、窓が脱落するというくらい危機的な状況でしたが、
別の窓メーカーのアップグレード・キットを使って、見事に修復が
完了しました。
使った輸入サッシは、シエラ・パシフィック(Sierra Pacific、旧ハード)
のアルミクラッドの木製建具と調整用のサイドジャム(側枠)。
取付け前には、木部にパラの防水塗料 ティンバーケアを2度塗りしたり、
ガラスの周囲等に防水処理を施したりしています。
また、製造時には、建具の木材にコアガードと呼ばれる特殊な防水・防腐
処理が施されていますから、万一また雨が入っても心配ありません。
それにしても、既存のサッシ枠に違う窓メーカーの建具を入れ込むなんて
普通じゃ考えられないですよね。
出来る訳がないということでも、綿密に寸法取りしてサイズを計算すれば、
このように元通りに輸入サッシを修復出来るのです。
ただ、現在このアップグレード・キットは、ダブルハングにしか使えません。
また、サッシによっては、交換出来る寸法ではないかも知れません。
現地調査によって、そういうことも可能かどうか判断出来ますので、
窓ごと交換しないといけないとお悩みの方はトライしては如何でしょうか。
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