怖くて開けられなかったそうです
2019年 11月 03日
こちらの写真は、三重県四日市市の輸入住宅に設置されたマーヴィン
(Marvin)社製ケースメント・サッシ。
木製建具(障子)の下枠部分が黒くなって、腐食した木がボロボロと崩れて
きている状態です。
そんな場所にビス止めされていた金物類も外れてしまい、オペレーター
で建具を開閉しようとしても全く動いてくれません。
多くの皆さんは、窓枠に水が溜まって建具の下から木を腐らせたのでは
ないかとお考えになりますが、そうではありません。
こういう場合、雨水が侵入したのはガラスと外装アルミとが接する部分で、
そこから水が中へと侵入して、内部から木を腐らせたのです。
ですから、黒くなっている部分の木枠は、中が空洞になっていてアルミの
裏側が見える程になっています。
このまま放置すれば、当然外装のアルミ板は脱落し、建具は傾き
窓を閉めることが出来なくなります。
私たちは、そういう時の道具を準備していますから、開閉金物が機能
しなくなっても窓を閉めたり開けたりすることは出来ますが、お客様
自身でそうすることはちょっと大変かも知れません。
こういう状態になっても、上枠側に付いているウィンドウヒンジが
機能していますから、すぐに建具が落下することはありません。
ただ、下枠が全てなくなりアルミも脱落した状態になると、ペアガラス
が下へとずり落ちてきてしまいます。
そうなると、最後はガラスが建具から外れて落下することになりますから、
建具の交換をすぐにでも行うべき状況です。(勿論、単に交換しただけでは
また同じことになりますから、注意して下さい)
開かずの窓にして放置している人もいるでしょうが、台風などで
建具が脱落してからでは遅すぎます。
輸入サッシの交換部材は、注文から最低3ヶ月以上掛かることを
覚えておいて下さいね。
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