ハードのダブルハングを修理してきました
2019年 11月 16日
こちらの写真は、ハード(Hurd)製ダブルハングに取付けられていた
バランサー・シューです。
窓の両袖に内蔵されているバランサーのバネをこの部品に引っ掛けて、
建具(障子)に付けられたピボット・バーをこの部品の穴に差し込んで
建具とバランサーを連結します。
つまり、これがなければ、バランサー・スプリングの力で建具を吊り上げる
ことが出来ないという大切なパーツです。
ただ、この部品はご覧の通り、樹脂で出来ています。非常に丈夫に作られて
はいますが、それでも15年も経つと厚みが薄い部分が劣化して割れるという
ことがあります。
そうした不具合が、窓の両袖の片側であったとしても、片方のバネだけでは
重い建具を持ち上げるような力はありません。
ですから、そこのサッシは開かずの窓と化してしまう訳ですが、通常不具合が
あるのはこのバランサー・シューだけで、バネに問題がないのが殆どです。
今回も窓の両袖に付いている樹脂製のサイド・ジャムを取り外した後、
そこに内蔵されたバランサーを引っ張り出してバランサー・シューを
交換しました。(でも、この交換作業が結構大変なんですが・・・)
勿論、これで元通り窓の開閉がスムースに出来るようになりました。
ハードのダブルハングをお使いの皆さん、サッシが開けられなくなったと
お困りでしたら、ちゃんと直りますから一度ご相談下さい。
(他社のダブルハングでも基本的な構造は同じですから、不具合部品さえ
交換すれば直せると思いますよ)
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