冬の間に窓修理
2019年 11月 27日

こちらの写真は、コルビー & コルビー(Kolbe & Kolbe、K & K)社の
ケースメント・サッシの建具(障子)です。
ご覧のように木枠の一部がビスで留められた状態になっていて、以前
何らかの加工・修理が行われたことが分かります。
お客様曰く、随分前に雨漏れがあって、木が腐ってきた為にその部分を
外して、新しい木を加工して継ぎ足したとのことでした。
確かにその時は建具が直ったと思われたのですが、雨漏れの原因である
屋外側の防水処理がなされないままで修理を完了した為、また同じように
木が腐ってきてしまいました。
この部分は建具の下枠のところで。ペアガラスの隙間から入った雨が
この枠の中に溜まってしまいます。
ですから、木枠の中から腐ってきますから、表面が黒ずんだり、柔らかく
なってきたりした時は、既に枠材はボロボロな状態になっています。
サッシ・メーカーは、アメリカに存在しますが、体制が以前のままでは
ないようですし、建具を新しく作ってもらう為には相当な費用も掛かる
ことから、木枠を加工・防水塗装をして修理することを選択しました。
勿論、ビスを露出させた状態で木枠を組んだり、屋外の防水処理を
しないで修理を完了するなんてことはやりません。
出来るだけ以前の美しい状態に近い処まで持っていって、雨漏れの
リスクが少しでも軽減されるようにして差し上げたいと思います。
ただ、建具の構造的な欠点まで直すことは出来ませんから、これからも
ガラスの周囲などの点検を怠らないようにして頂きたいと思います。
雨が少ない冬場は、サッシュを外して修理する絶好のタイミングです。
輸入サッシのメンテナンスが必要な方は、是非このシーズンに直して
おいて下さいね。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
by mikami-homemade
| 2019-11-27 18:29
| メンテナンス