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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

気密スペーサーが機能していない

気密スペーサーが機能していない_c0108065_18175376.jpg


こちらの写真は、ウェンコ(Wenco)社製サッシのハーフサークル
ウィンドウ。

飾り格子が入った半円の窓は、如何にも輸入住宅らしい外観をデザイン
するには持ってこいですよね。

ただ、ウェンコのサッシのいくつかには、防水不良やペアガラスの内部結露
の問題が発生するといったものもあるようです。

今回のケースは、ペアガラスの気密・断熱を確保する為にガラスの周囲に
取り付けられた気密スペーサーが外れてきているというトラブルです。

スペーサーは、ガラスとガラスの間に接着してペアガラスの中を密閉する
という働きをするもので、それによって高い断熱性が保たれます。

スペーサーは、金属で出来たものや写真のようにゴム状になったものが
存在しますが、このスペーサーは熱によって変形したのか、ペアガラス内の
空気が負圧になってスペーサーを縮まられたのか、目に見える場所まで
飛び出してきています。

こうなってしまうと、ペアガラスの中の気密は失われてしまいますから、
ガラスの交換が必要です。

調査の必要はありますが、ウェンコのハーフサークルについては
ペアガラス単体の交換が可能なように思います。(通常、アルミクラッドの
多くのサッシは、建具ごとの交換が必要です)

ただ、サッシの木枠(押し縁)を外したり、交換後の防水処理をしっかり
しなければなりませんから、慎重に作業を進める必要がありますね。

ペアガラスのサッシについては、必ずガラスの防水の問題が生じますから、
10年に一度は家全体のサッシの防水処理を行いたいものです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

by mikami-homemade | 2020-01-24 18:29 | メンテナンス