新型コロナが家づくりを変える
2020年 05月 25日

ようやく全国で緊急事態宣言が解除される状況になりました。
昨日の日曜日には、近所の道路でも車で渋滞が起きる程、外にたくさんの
人が出るという状況になっていました。
ただ、今回の状況は感染が沈静化しただけで、ウィルス自体が撲滅された
訳ではありません。
予防ワクチンがあるインフルエンザでさえ、毎年流行が繰り返され、
病気がなくなることはないのですから、治療薬のない新型肺炎で
今後感染が起らないというのは、ただの妄想と考えるべきです。
これを受けて、政府も医療機関も「with コロナ」を提唱していて、私たちにも
新しい生活様式を身に付けるよう要請しています。
私は、このコロナも数年のうちに普通の病気となると思っています。
スペイン風邪と称されて、何千万人が感染したインフルエンザと同じです。
ただ、私たちは今後も新しい病の発生に備える必要があります。それは、
地球温暖化のよる生態系の変化や新たな化学物質の登場、社会のグローバル化
などで新しい病気が急激に世界中に広まる状況が生じているからです。
これからは、家というものについても概念が変わるかも知れないと思っています。
それは、外の社会とのつながりを接触という状況でなく、NETやバーチャルな
環境の中で維持していくということと、安全が確保された住まいを自分たちが
自分の手でメンテナンスすることで、如何に低コストで長く維持していくか
といったサスティナブルな家づくりが求められてくるように思います。
30年も経たないうちにデザインが時代遅れになって解体されるような日本の
住宅は、サスティナブルとは言えません。
手入れをすることでその価値が周囲の社会からも認められるような家は、
世代をまたいで住み続けてもらえるという点でサスティナブルです。
何十年に亘って住み続けられた家には、その家族や地域が長年培ってきた
有用菌や常在菌が一緒に居続けているとも思います。
スクラップ&ビルドでどんどん家を新しくしてきた社会では、そういう
ものは失われてしまうかも知れません。
勿論、スクラップにして建て直すなどの収入がある人は、今後限られてくる
でしょうし、今回のように大規模な予算で感染症を抑え込むようなことも
出来なくなるでしょうから、そうしたものに耐えられるだけの蓄えや
自己防衛が必要という点でも消費社会は変化しなくてはなりません。
また、自然災害に対する備えでもサスティナブルが要求されます。
単に壊れないような丈夫な建物を造るという概念から、ある程度壊れても
そうすることで人間の命を守るという建物を造るということや、壊れた
場合でも元の形に復旧出来るという状況を作ることです。
その為には、材料の仕様を変えずに長く作り続ける製造計画が必要ですし、
それを施工出来る職人や技術者を絶やさないということも大切です。
安くて早いことがいいという時代ではなく、自分たちで長く維持管理出来る
ことがいいという時代にならなくてはいけませんね。
今後の間取りの変化として、家庭で夫婦共々仕事が出来たり、子供が家で
授業を受けられる環境を作ることもきっとトレンドになるでしょう。
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