人気ブログランキング | 話題のタグを見る

輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

南面・東面は、要注意!

南面・東面は、要注意!_c0108065_15443147.jpg


弊社のご近所のお客様からマーヴィン(Marvin)のケースメントサッシの
メンテナンスについてご相談を頂きました。

平成3年に新築されたといいますから、29年前に施工された古いサッシ
になります。

写真は、ケースメントサッシが組み合わさったボウウィンドウですが、
それ以外にも不具合のあるケースメントサッシが2ヶ所あります。

写真でお分かり頂けるように、ボウウィンドウの5面のうち、ガラスが
白く濁ったようなものが3面(3枚)あります。

これらは、アルミの建具枠カバーのつなぎ目が開いてきてしまい、そこから
木製の本体部分に雨が侵入したことが原因です。

何故そこが開いたかと言えば、このサッシは太陽がよく当たる南側の庭に
面した処にあり、太陽の熱や雨風、冬場の冷気が絶えず当たる過酷な場所
にあることから、建具の木枠も膨張や収縮を何度も繰り返した為ではないか
と思います。(東面も台風の風当たりが強いので、注意が必要です)

勿論、ガラスの周囲の防水コーキングも痩せて切れてきてしまったという
ことも原因の一つです。

こういう場合、ペアガラスが内部結露するだけでなく、中に入り込んだ
雨水が建具の木を腐らせていきますから、そのうち操作金物の取付けビズが
建具から外れて開閉もままならなくなるのです。
(開けると閉まらなくなるので、お客様は何年も窓を開けていません)

取り敢えず、マーヴィンに対して新しい交換建具の手配の見積をお願い
すると同時に、錆びて劣化したオペレーターやロック金物類も調達する
予定です。

建てた輸入住宅ビルダーは、まだ事業を続けているようですが、お客様との
関係がこじれてずっと長くメンテナンスをしてこなかったようですから、
もしこのおうちを次の代まで存続させたいと考えるなら、ここで徹底的に
メンテナンスを行うようにお願いします。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

by mikami-homemade | 2020-07-18 15:55 | メンテナンス