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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

瓦が飛ばないように・・・

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現在、雨漏れリフォームを行っている愛知県大治町の輸入住宅。

昨日、屋根の防水工事が完了しましたが、同時に台風の風に対する
対策も実施しました。

通常の瓦材は、防災瓦と比べて風で飛ばされるリスクが大きいと
言えます。

それは、瓦を固定する釘が瓦の重なっている部分だけにしかないからです。

まあ、防水の観点からすれば、瓦が覆い被さって見えなくなった部分に
釘がある方がいいですからね。

でも、それだと釘が瓦の上端にあるだけですから、見えている部分が
何も固定がされていないので、下からの風で煽られてしまいます。

そこで、瓦材の防風強度を上げる為に、瓦にドリルで小さな穴を明けて
そこにパッキン付きのビスを取り付けます。

勿論、全部の瓦にそういった施工をするといいのですが、今回は風で
煽られやすい軒先の一列にそういったビスを入れました。

ただ、よく見るとビスが瓦一列全部ではなく、1つ置きに入れられています。

それは、瓦同士が重なり合っている為、1つ置きに留めておけば、
ビスのない瓦も隣の瓦で固定されてしまうという理由からです。

ビスのパッキン材は、瓦が煽られた際に固いビスが瓦を傷つけたり、
割れを促進したりしないようにするのと、ビス穴から雨水が侵入しにくい
ようにする為です。

また、隠れている部分には防水コーキングを入れて、万一にも備えています。

今回は、元々屋根の雨漏れを修理するのが目的でしたが、それに加えて
台風・突風対策をやっておけば、更に安心感が増しますよね。

(因みに、この工事はサービスで見積には入っていません。金額が
安けりゃ施工にも影響しますし、こうした気遣いも出来ませんよね?)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

by mikami-homemade | 2020-09-01 16:19 | メンテナンス