瓦が飛ばないように・・・
2020年 09月 01日
現在、雨漏れリフォームを行っている愛知県大治町の輸入住宅。
昨日、屋根の防水工事が完了しましたが、同時に台風の風に対する
対策も実施しました。
通常の瓦材は、防災瓦と比べて風で飛ばされるリスクが大きいと
言えます。
それは、瓦を固定する釘が瓦の重なっている部分だけにしかないからです。
まあ、防水の観点からすれば、瓦が覆い被さって見えなくなった部分に
釘がある方がいいですからね。
でも、それだと釘が瓦の上端にあるだけですから、見えている部分が
何も固定がされていないので、下からの風で煽られてしまいます。
そこで、瓦材の防風強度を上げる為に、瓦にドリルで小さな穴を明けて
そこにパッキン付きのビスを取り付けます。
勿論、全部の瓦にそういった施工をするといいのですが、今回は風で
煽られやすい軒先の一列にそういったビスを入れました。
ただ、よく見るとビスが瓦一列全部ではなく、1つ置きに入れられています。
それは、瓦同士が重なり合っている為、1つ置きに留めておけば、
ビスのない瓦も隣の瓦で固定されてしまうという理由からです。
ビスのパッキン材は、瓦が煽られた際に固いビスが瓦を傷つけたり、
割れを促進したりしないようにするのと、ビス穴から雨水が侵入しにくい
ようにする為です。
また、隠れている部分には防水コーキングを入れて、万一にも備えています。
今回は、元々屋根の雨漏れを修理するのが目的でしたが、それに加えて
台風・突風対策をやっておけば、更に安心感が増しますよね。
(因みに、この工事はサービスで見積には入っていません。金額が
安けりゃ施工にも影響しますし、こうした気遣いも出来ませんよね?)
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