国産サッシに輸入のスパイラルバランサー
2020年 12月 10日
以前トステムの上げ下げ窓に輸入のスパイラルバランサーを取り付けて
修理したという記事を書かせて頂いたことがありますが、今回同様の
案件について福井県のお客様から相談されました。
サッシメーカーは不明ですが、国産の窓に何故か輸入のスパイラル
バランサーが装着されていて、バランサーやその周辺部品が経年劣化で
破損しています。
状況は、以前修理したものと全く同じですが、建具とバランサーをつなぐ
ピボットシューという部品の色が異なっています。
ただこの色の違いもサッシの色に合わせて変えてあるだけで、部品そのものは
同じような気がします。
以前修理した経験からすると、バランサーを違うタイプのものに変更して、
それに適合する形のピボットシューを装着してやる必要があります。
でも、ピボットシューを入れ込んである溝(レール)には現在入手出来る
ピボットシューは、少し小さめというのが欠点です。
そうは言うもののちゃんと装着さえすれば、動作に支障のない状態にまで
持っていくことが可能ですから、私たちなら直せるはずです。
でも、このお客様は、結局私たちからは部品を調達せずに、他社から
仕入れたバランサーと自分で補強するピボットシューを使ってご自身で
直されるみたいです。
しかしながら、ピボットシューは劣化して破損してしまうと、材質そのものの
劣化によって補強が役に立たないような気がします。
修理に挑戦されるのはいいことですが、プロにしか出来ない仕事というもの
がありますから、部品代や修理費だけで考えるのはあまりお勧め出来ません。
だって、サッシメーカーは、どこにどんな部品を使ったらいいのかという
ことを全く考えずにこの上げ下げ窓を製品化しているようですから・・・。
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by mikami-homemade
| 2020-12-10 21:15
| メンテナンス