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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

歪んで組み立てては元も子もありません

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年末までに納めるべく、リッチモンド(Richmond)のボウウィンドウ用
ケースメントサッシのガラス交換作業が大詰めを迎えております。

この案件以外にも年末までに施工を完了しなければならない案件が、複数
存在していますから、至る処で準備作業が進んでおります。

リッチモンドのサッシのペアガラスを交換する為には、建具の全てをばらさな
ければなりません。

まずは、全てのビスを外した上で、四方の建具枠を分解します。

そうするとガラスが見事に外れますから、次に建具枠をアルミ枠と木製枠と
に分離します。

こうやって書くと簡単なように見えますが、実はこれが結構大変なんですよ。

それから古い防水テープをそれぞれの枠からきれいに剥がしていくのですが、
これを剥がすのがまたまた至難の業。

剥がすだけでほぼ半日の時間が掛かってしまいます。それを終えて建具の
木製枠を組み上げた状態がこの写真。

単純に四方を合わせるだけでは、長方形にはならず平行四辺形になって
しまいますから、4つのコーナーに専用のクランプを当ててそれぞれ直角に
なるように固定します。

更に対角線を計測して、正しい位置に来ているかを確かめなければ
せっかくガラスを入れて組上げても建具が窓枠に入らないなんてことに
なりますから、作業は慎重に行わなければなりません。

手間や技術のいる修理ですが、これが出来る輸入住宅ビルダーは、日本で
ほぼホームメイドだけかも知れませんね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

by mikami-homemade | 2020-12-12 22:31 | メンテナンス