これが壊れると結構大変です
2020年 12月 19日
沖縄のお客様からキャラドン(Caradon、CWD)社のダブルハングの不具合に
ついてご相談を頂きました。
ダブルハングサッシの両サイドには、サイドジャムと呼ばれる樹脂製のレール
部材が付いているのですが、そこに割れが入ってきてしまったというもの
でした。
写真のように割れてしまうと、恐らく下窓を上げ下げする際に引っ掛かってきて、
建具の可動がスムースに行かなくなっているのではないかと思います。
取り敢えず、このくらいなら使えるだろうとは考えていらっしゃると思いますが、
この割れが酷くなると建具の固定が不安定になったり、上げ下げに支障をきたしたり
する恐れがありますから、放置するのは危険です。
ただ、キャラドンというメーカーは、既に存在していませんし、そこを吸収合併した
プライジェム(Ply-Gem)というサッシメーカーもアフターサービスは基本しては
くれません。
サッシメーカーが存続している状況であれば、ジャムだけを交換部材として取り
寄せることも可能ですが、今回はそうは行きません。
違うサッシメーカーのものを装着するというのは、建具の形状がメーカーによって
違うので不可能ですから、シエラ・パシフィック社のアップグレード・キットを
使って、ジャムと建具とを一緒に交換する以外に方法はありません。
また、この場合窓枠そのものはそのまま使いますから、その窓枠に入るように
詳細寸法を調査・計測する必要があります。
でも、それが出来るのは日本でもホームメイドだけだと思いますので、沖縄に
名古屋から出張しない限り修理・メンテナンスは難しいというのが現実です。
ただ、それを行うと見栄えは変わらず、窓の開け閉めも新築時と同じように
出来ますから、お金を掛けてやるだけの価値はあるはずです。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
by mikami-homemade
| 2020-12-19 15:50
| メンテナンス