浴室窓は樹脂サッシでも手入れが大事
2021年 04月 24日

横浜のお客様からアルサイド(Alside)社の樹脂製シングルハングサッシ
について、メンテナンスのご相談を頂きました。
樹脂で出来ていますから、通常フレームや建具が腐ったり劣化したり
することは殆どないのですが、その付属部品となると話は別です。
それは、浴室のように湿気や水分が多い場所なら、尚更です。
気を付けなければいけないのは、やはり開閉金物ですね。
上げ下げ窓であれば、建具を吊っているバランサー。開き窓である
ケースメントサッシであれば、オペレーターやウィンドウヒンジ。
こうしたものは、殆どが鉄で出来ています。勿論、亜鉛メッキなどで
対策をしてある処もありますが、バネやギアなどの可動部は、メッキや
塗装が剥がれてしまいますから、そこは常に錆びる危険があります。
また、ホコリや汚れ、カビなどが付いていると、そこには水分が
付きやすくなりますから、更に錆に気を付けなければなりません。
そして、湿気や水分が建具枠からペアガラスの下に入り込むと、それが
気密スペーサーの劣化を助長し、ペアガラスの内部結露を発生させます。
写真は、シングルハングの側枠の様子ですが、バランサーを脱着する際に
使うテイクアウトクリップは既に使えない状態ですし、恐らくバランサーも
劣化が進んでいるように思います。
ペアガラスには曇りはないようですが、このままにしておけば、やがて
内部結露の不具合が起こりますから、ガラス内外の防水処理は喫緊の
課題です。
浴室の窓は、お風呂を使った後には窓を開けて乾かしたり、ガラスや
枠に付いた水気や汚れを拭き取ったり、時には金物類を外して
メンテナンスしてやることが長持ちさせるには大切です。
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