ここには使わない材料ですね
2021年 05月 09日
四日市市で外装のメンテナンスを予定している輸入住宅です。
建築したビルダーさんは、今は亡きノルディスカヒュース。
北欧系の輸入住宅の走りの時に、高級住宅として随分有名だった
住宅メーカーでしたね。
今回のご依頼は、外壁の塗り直しと同時に木製サッシの防水メンテナンス
やウッドデッキの造り替えなどです。
写真は、浴室に取り付けられたルーバーサッシの周囲を囲む木質の
飾りモールなんですが、モールの下枠の一部が剥がれてしまっています。
他の三方のモール枠材は全て木製なんですが、下枠のみ何故か紙を圧縮
して成形したようなMDFと呼ばれる材料が使われています。
MDFは、内装の幅木やケーシングといった飾り材として使われるもので、
水分や湿気に当たると膨れて元に戻らなくなる性質の素材です。
私共は木製のものを使いますから、こういった素材を内装に使うことは
ありませんが、価格が安い為国産住宅の殆どで使われています。
塗装をしているとは言え、雨に当たる外部でしかも浴室内からのお湯や
湿気が出てくるような場所に使えば、こうなることは目に見えています。
高級住宅で有名なノルディスカヒュースでこうした施工が行われていた
というのは驚きですが、適材適所ということは忘れてはいけません。
外壁のラップサイディングも木製ですから、私たちは屋外用の木部防水も
可能なパラペイントでモールを含めて塗装します。
(尚、モール材は、加工された腐らない木を使って交換します)
木の呼吸も止めないピュアアクリル100%の高耐久塗料ですから、
カナダの色の美しさをこのおうちでも実現出来ると思っています。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
by mikami-homemade
| 2021-05-09 16:54
| 外装工事