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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

雨仕舞といった納まりも悪そうです

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石川県のお客様からウェザーシールド(Weathershield)製の輸入サッシが
腐ってきたので、補修をして欲しいというご相談を頂きました。

その一つが、こちらのサッシ。

台形出窓と呼ばれるベイウィンドウですが、出窓の下端が腐ってきて
いるようです。

恐らく、建具のガラスの周囲から雨が中に侵入したものが、サッシの下枠へ
と落ちてきたのだろうと思います。

また、この写真にはないですが、別の写真ではサッシの屋外側に木枠が使って
あるようで、側枠も同様に腐ってきています。

そういうことが複合的に重なって、サッシの下端も腐ってきているのだろうと
思います。

ここまで来ると表面上の腐りではなく、窓の構造部分も相当腐ってきている
でしょうから、出窓自体を交換しないといけないかも知れません。
(下手をすると、建物の構造部分にも被害がある可能性があります)

出窓は建物の外壁よりも外へ飛び出しているものですから、基本的に雨が
当たりやすいものです。

ですから、ある程度軒が出た屋根(ヒサシ)を窓の上にしっかりと載せて
あげるといった施工や、極力外部には木を使わない(木を露出させない)
といった工夫が必要です。

定期的なガラスの防水メンテナンスをしたりすることも大切ですが、
サッシの納まり自体を正しくしないと、いくら補修しても根本的な解決を
することは難しくなります。

施工者である工務店や基本的なデザインを考える設計士も、雨が多い日本で
どういう施工が必要なのかをしっかりと考えてもらいたいものです。

でないと、せっかく高級な輸入木製サッシを取り付けても、20年もしない
うちに交換しないといけなくなりますよ。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。


by mikami-homemade | 2021-10-17 16:54 | メンテナンス