リレーが溶けていました
2022年 10月 08日

昨日、大津のお客様の処に伺って、ロジェールのレンジコンロ TS-40の状況調査
及びメンテナンスを行ってきました。
配線やガス等の状況を把握する為には、機器を覆っている黒いカバーを外す
必要がありますので、ゴトクやバーナー、スイッチのツマミ等を全て外しました。
ただ、コンロを固定している部品は、殆どが隠れた場所にありますし、ビスと
いったものも錆びたり劣化したりしていましたから、ここまでするのに相当
時間が掛かりました。
一見すると点火プラグや配線には問題がないように見えましたが、点火を制御
するリレーターミナルが焼けて一部溶けている状態でした。
この状態では、いくら点火プラグを磨いたり、配線を新しいものに交換したり
しても、肝心の心臓部がいかれていますから、点火スパークの復旧は不可能です。
勿論、リレー部品を調達出来れば、点火プラグ等も一緒に調達して修理は
出来ると思いますが、そうした部品は国内では手に入らない状況です。
ですから、火が立ち消えするという問題だけに焦点を集中して、吹きこぼれ等の
清掃やガスの噴出口の詰まりのチェック、錆びたバーナーヘッドの穴の復旧や
錆びや汚れの除去を行いました。

部品がない状態ですから、完璧な復旧が出来た訳ではありませんが、バーナー
ヘッドの周囲の穴からはきれいに青白い火が出てくるようになりましたし、
コンロ自体やその周囲もきれいにすることが出来ました。
構造的には比較的簡単なものですから、自動点火といった機能を除けば
もう少し長くお使い頂けるように思います。
ただ、吹きこぼしなどで、バーナーの穴が塞がれてしまったりすると、
ガスが違う処から出て他の部品を火で焼いてしまう恐れはありますから、
こまめな掃除は続けていって欲しいと思います。
勿論、メンテナンスに伺った際には、私たちの仕事のやり方をお客様にも
ご覧頂き、道具や材料といったものもレクチャーさせて頂きました。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。