ジャムは替えが利きません
2023年 03月 31日
静岡県浜松市のお客様のおうちにお邪魔して、バランサー部品の交換を
行いました。
サッシは、ハード(Hurd)製のアルミクラッド・ダブルハングサッシ。
窓枠の両サイドに付いているピボット・シューという部品が破損して、
建具(障子)が下に落ちてきてしまうという不具合でした。
ピボット・シューは、建具とバランサーのスプリングとをつなぐ部品で、
これが割れてしまうと、バネの力で建具を引っ張り上げることが出来ません。
その為、ロックを解除すると上窓建具がストンと下まで落ちてきて、危険な
状況となってしまいます。
ピボット・シューは、窓の両サイドにあるジャムライナーと呼ばれる樹脂製の
側枠の中にスプリングと共に入っていますから、ジャムライナーを外さなければ
交換することは出来ません。
でも、ご覧のように樹脂が劣化して割れてきているので、下手をすると
ジャムライナーを壊してしまうので、作業は適切な道具と慎重さが必要です。
それは、ピボット・シューは新しい交換部品がありますが、ジャムライナーは
メーカーが製造を止めてしまった旧製品の為、手に入れることが出来ないのです。
もし将来ジャムライナーが使い物にならなくなった場合は、新しいタイプの
ジャムライナーとそれに適合する上下の建具を一度に交換する形で修理
出来ますが、その分費用も時間も掛かりますから丁寧な使用を心掛けて下さい。
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