玄関ポーチ床に接している木製ドア枠
2023年 04月 30日

静岡県藤枝市のお客様から、木製玄関ドアのメンテナンスをしたいという
ご相談を頂きました。
玄関ドアは、アメリカ シンプソン(Simpson)社製の親子ドア。
ドアのメンテナンスを何度か行ってきたのでしょう、塗り潰しの油性ペンキ
を使った為、木目が見えなくなっています。
この塗料だと木の呼吸作用も阻害してしまいますから、木が無理に呼吸
しようとして塗膜が剥がれる状況が起こります。
今回、ご相談頂いたのは、ドアヒンジの摩耗によるドアの傾きを調整したい
ということやウェザーストリップ(気密パッキン材)にへたりがあるといった
ことでした。
また、写真のように屋外側のドア枠の下端が劣化してきているということで、
何とかしたいというご希望も頂きました。
木製の飾りドア枠が玄関ポーチのタイル土間にベタ付けされていますが、
これだと雨がポーチの床に溜まった時に枠の下端から水が入り込んで、
そのうち腐ってくるということが往々にしてあります。
また、この写真からだけでははっきりしませんが、このドア枠が土間の中
にまで埋め込んであるといった施工の場合は、土間下にも水が入り込んで
シロアリを家に誘引してしまうという心配もあります。
こういう場合は、ドア枠を一定程度カットすることで、ポーチ床との縁を
切って浮かせるという方法があります。
そうすることで、ドア枠が常に乾燥出来る状況を作り出すことが可能と
なりますが、切り取った後の土間の処理やドア枠等の防水・防蟻処理を
現状に合わせてフレキシブルに行うということも忘れてはいけません。
ただ、既に家の中や構造にまで何らかの被害が及んでいるという場合は、
更なる補修や部材の交換も必要となりますから、早めの対応が
求められます。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
by mikami-homemade
| 2023-04-30 16:58
| メンテナンス