窓の大きさで違ってきます
2023年 08月 01日
瀬戸市のお客様からシングルハングサッシのバランサーを直したい
というご相談を頂きました。
サッシは、クレトイシ製の樹脂窓です。
昔はサーティンティード(CertainTeed)のサッシをOEMで製造して
いたのですが、製造方法を確立後は独自ブランドのものを販売しています。
こちらのサッシは、独自ブランドになってからのもののようですが、
部材の多くはカナダからの輸入品が多く使われている印象です。
今回の不具合は、ゼンマイのような板バネの力を利用して建具を持ち上げる
仕掛けのコイルバランサーのバネが経年劣化で切れてしまったというもの。
(尚、コイルバランサーは、ヴァイスロイ(Viceroy)製などの上げ下げ窓
にも使用されています)
バネ自体はステンレスで出来ていて非常に丈夫なのですが、何度もサッシを
上げ下げしたり、水分や湿気に曝されたりしていると、次第に金属疲労を
起こして突然破断してしまいます。
コイルバランサーは、バネさえ交換出来れば元通りになるのですが、
ご覧のように狭くなった溝の中に入っている為、サッシ屋さんでも
これを取り出して新しいものを入れるという作業は至難の業です。
勿論、この溝のような部分をカットして広げてしまえば、丸まったバネを
取り出すことは出来るのですが、カットした部分は元には戻りませんから、
見た目としてはあまりよくありません。
私たちも最初の頃はそのような施工をしていましたが、どうにかきれいに
作業出来ないかと考え、創意工夫と専用工具でサッシを傷付けることなく
バネを交換する方法を確立しました。
ただ、バネは持ち上げる建具の重さやサイズによって変わってきますから、
適切な部材を確認してからでないと調達することは出来ません。
特にクレトイシは、最近注文記録がない場合は交換部材を販売して
くれないという方針のようですから、施工時期や品番・施工業者・
施工場所の情報提供は必修となっています。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
by mikami-homemade
| 2023-08-01 21:43
| メンテナンス