見に来ただけ?
2023年 11月 10日

兵庫県のお客様からフランス製ロジェールのコンロを修理出来ないかとの
相談を頂きました。
昔、東京ガスの子会社が輸入して販売をしていたのですが、消防法の改正で
随分前に自動消火装置のない機器の販売が出来なくなりました。
フランス製らしく、デザインは優雅でシンプルそのもの。
耐熱ガラスのフタも付いているのが、本当に格好いいですよね。
でも、販売停止から長い時間が経っていますから、交換部品のストックもなく
修理も部品交換を伴わないものだけしか出来ません。
今回のお客様は、4つある口のうちの1つが自動点火しなくなり、チャッカマン
で火を付けている状態だそうで、それが直らないかということでした。
他の口は、スイッチをひねるとカチカチと音がして着火するようですが、
1つだけが音はすれども着火しないという状況です。
地元の大阪ガスの人間に、部品は既に入手不可だけれど直せないかと
連絡して来てもらったそうですが、コンロに触りもしないで部品がないから
直せないと言って、国産のコンロに買い替えて下さいと出張費の請求書を
置いて帰ってしまったそうです。
それならわざわざ来なくても、電話のやりとりだけで終わっただろうにと
お客様も憤ってしまったとのこと。
こういう状況からすると、リレー部品は問題なく、その先の配線か点火プラグ
の問題という気がします。
また、状況を見てみないとはっきりしませんが、バーナーヘッドの詰まりや
汚れなども確認しなければなりません。
現地で状況チェックを行って補修・清掃作業で直れば越したことはないのですが、
部品の問題で修理不能と判断される可能性もあります。
私たちも絶対に直せるという保障が出来ない状況ですから、無理に出張修理を
お勧めすることは出来ません。
ただ、直る可能性がないとも言えないので、後はお客様にご判断をして
頂く以外にはないですね。
まあ、最後はチャッカマンで火を付けて頂くことでも対処出来る訳
ですから、ダメ元でやってみるか、そのまま使い続けるか、どちらでも
いいとは思います。
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by mikami-homemade
| 2023-11-10 16:19
| 輸入設備