取付けは間違ってないが、少し変
2023年 12月 12日
静岡県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の
召し合わせから外気が入ってくる気がするということで相談を頂きました。
召し合わせとは、ハメ殺しのドアと可動するドアとが重なり合っている
部分のことを指します。
こちらのサッシは、アンダーセン(Andersen)のものなんですが、このサッシを
含めて多くの輸入掃出しサッシの場合、ドアが重なる部分にはインターロッキング
と呼ばれるものが付いています。
インターロッキングは、ドアとドアとの隙間を埋めると同時に、両方のドアに
「コ」の字の召し合わせ部材が付いていて、ドアが閉まる際にそれがお互い
噛み合うことで外せなくなるという機能を持っています。
その為、空き巣などがドアを屋外側から外して侵入するなんてことが
出来なくなるという仕組みです。
ただ、その噛み合わせがおかしいのか、隙間風のようなものが入る気がする
ということで、そこにスポンジのようなパッキン材を張り付けて、隙間を
埋めるということをお客様が独自にやっていらっしゃいました。
通常、インターロッキングはお互いがガッチリ噛み合う構造ですから、隙間も
殆ど出来ないという感じになるはずです。
そこで、可動側のドアを外して、インターロッキングの部材がどのように
取付けされているのかを見てみました。
何でも新築時の大工さんが、輸入の掃出しサッシのことをよく分からず、
このインターロッキングを当初付け忘れていたということでした。
ただ、私たちがドアを外してチェックした限りでは、特に取付け自体には
問題がなく、ほぼ隙間もない状況であることを確認しました。
ということで、隙間風はお客様の気のせいではないかということになりましたが、
可動側のドアに付いているインターロッキングが中央部分で少し幅が小さい
ということが判明しました。(しかしながら、大工が部材に後から加工を
施したという感じでもありませんでした)
これで隙間が出来るとは考えられませんが、ドアの中央部分だけガッチリ
噛み合っていない感じがして、ドアが若干がたつく感じもします。
メーカーに確認して、こうしたインターロッキング形状は正常なものなのか、
それとも問題があるのか、チェックすることとなりました。
もしそれが通常のものであるということなら交換をしても仕方ないですが、
そうでないなら新たに部材を取り寄せて付け替えることが必要かも知れません。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。