部分交換は出来ません
2024年 08月 10日
東京のお客様からケースメントサッシを閉める際に、クランクハンドルの
軸が途中で飛び出してくるというご相談を頂きました。
輸入サッシは、木製アルミクラッドのクレストライン(Crestline)社製。
飛び出してくる部分のみを部分交換して直したいというご希望でしたが、
この回転軸はギアが付いているオペレーターと呼ばれる開閉金物の
一部であって、分解交換が出来ない構造になっています。
勿論、オペレーター自体を破壊して分解することは可能なんでしょうが、
そうしたらオペレーターは使えなくなってしまいますから、事実上
分解修理は不可能と考えるべきです。
また、オペレーターを交換するだけで、窓の開閉がスムースになるかと
言えばそうではありません。
鋳物で出来た回転軸がポキッと折れてしまったということは、それだけ
大きな力が回転軸に掛かったということですから、無理に窓を開け閉め
していたという状況を改善しない限り、また同じ問題が発生します。
それから、このオペレーターは窓の木枠を外さないと取外しが出来ません。
薄い木で出来た繊細な木枠ですから、やはりやったことがない人が
適切な道具も用意せずに作業をするということには破損リスクがあります。
お金を掛けずに簡単に直したいという気持ちは分からないでもないですが、
今までろくなメンテナンスをしたことがなかったとしたら、今回はちゃんと
した修理をしてあげてもいいのではないでしょうか。
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