バランサーの中は、こんな感じでした
2025年 01月 31日

大阪府のお客様のおうちで、建具交換の際にバランサーの不具合を発見しました。
輸入サッシは、アンダーセン(Andersen)のナローライン・ダブルハング。
窓の上枠の両サイドから、バランサーの吊りヒモが伸びて重い建具を吊り上げている
状態なのですが、片側のバランサーが破損してヒモが飛び出したまま引っ込まなく
なっていました。
こうなると、建具は片側だけのバランサーでしか吊れなくなってしまいますから、
当然のように建具は下に落ちてきてしまいます。
上枠の中に内蔵されているブリキの弁当箱のような不具合バランサーを取り外して、
箱を分解して中を開けてみたのがこの写真。
箱の右側でバネがゼンマイ式に渦を巻いていて、そこに繋がっている吊りヒモが
ピンと張っているものは正常な状態のもの。
そして、箱の中の左側の錆びたゼンマイは、丸まっているバネが途中で切れて
大きく膨らんでいます。
勿論、そこに繋がっている吊りヒモもダランとした状態で、箱の中に戻る様子は
ありません。
何故片側のバネだけが錆びてしまったのかは不明ですが、こちら側の吊りヒモが
引っ張り上げていた建具は、上窓側の建具でしたから、下窓建具よりも屋外側を
上下するという位置関係にありましたので、雨や屋外の湿気といったものが
影響しているのかも知れません。
バネ以外には不具合がないバランサーですが、バネは専用のものとなっており
代替出来るものは存在しません。
ですから、弁当箱のようなバランサーそのものを交換する以外には窓を修理する
方法はありませんが、もう片側にあるバランサーも経年劣化が進んでいる為、
上枠の左右にあるものを同時に交換しないといけません。
今回はアンダーセンのバランサーについて書かせて頂きましたが、上げ下げ窓の
バランサーはどこの窓メーカーのものも15年程度が寿命ですので、その
タイミングが来たら窓の重さや大きさに合ったものを定期的に交換するように
して下さい。
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