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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade
機能するようになりました_c0108065_17434658.jpeg


名古屋市のお客様のおうちに伺って、木製の輸入ドアに付けられたドアクローザー
を交換してきました。

輸入ドアは、スウェドア(SweDoor)ですが、ドア下が敷居に当たるように
なったことと、ドアクローザー(ドアチェック)の油圧が下がったことで、ドアが
ちゃんと閉まらなくなりました。

ドア下が敷居に当たっているのは、ヒンジ(蝶番)の金属が擦り減って、
ドア自体が下がってきているのが原因ですから、調整用のシム材をヒンジに
噛ませてドアを上げてやる必要があります。

お客様の情報では、この錆びたオペレーターに不具合があるということですが、
ウィンドウヒンジも相当に錆び付いているばかりか、外れてしまって正しい
位置に付いていないようにも見受けられます。

その為には作業中に重いドアを一旦持ち上げておく必要がありますから、お客様
自身で作業をするのは結構困難かも知れません。

私たち ホームメイドは、ドアを上げて固定しておく道具を持っていますから、
然程問題ではありませんが、普通の人がそんなものは持っていないですもんね。

次に、油圧が抜けて油漏れしているドアクローザーですが、ドアクローザーは
取付けする場所やドア枠の形状によって、様々な種類が存在します。

ですから、スウェドアに合ったものをまず調達することが第一のハードルです。

次に取付けですが、工具があって作業に慣れていれば、それ程難しくありません。

でも、取扱説明書は、新規で取り付ける方法について書かれているだけで、
古いものを交換する手順については特に記載がありません。

だからと言って、説明書を見ないで作業をすると、取付けする部材を間違えたり、
取付け位置が違ってしまったり、正しくない施工をしてしまいますから、
注意が必要です。

また、取付けした後に、ドアが閉まるスピードを調整したり、ドアを開いた
状態で固定出来るようにするといった作業も行います。

そして、それが完了したら、最後にドアハンドルのラッチやロックなどが
正常に動くようにチェック・調整することも忘れてはいけません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。


# by mikami-homemade | 2025-02-06 18:06 | メンテナンス

リズミカルな窓ヒサシ

リズミカルな窓ヒサシ_c0108065_20335571.jpg


愛知県のお客様のレンガのおうちで、窓上に雨除けのヒサシを取付けました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)製ケースメントサッシなんですが、
北面の外壁に3連のもの、東面の外壁に単窓が3つきれいに並んでいます。

元々はお客様が簡易に取り付けたプラスチックの板で出来た小ビサシが
付いていたのですが、劣化して板が破れてきていました。

そこで、ちゃんとしたヒサシを取り付けて欲しいということで、私たち
ホームメイドがアルミ製のヒサシを取り付けることになりました。

写真は、今日取付けをした直後の様子ですが、しっかりしたヒサシがリズミカル
に3つ並んでいるのが分かりますか。

せっかくの輸入住宅ですから、あまり奥行のある大きなヒサシを取り付けると
田舎臭くなってしまいますので、出幅を20cmに抑えたものとしました。

これでしたら、上からの雨であれば十分窓を守ってくれますし、多少横殴りに
なったとしても、窓の上部から雨が入るということは避けられます。

ただ、こちらの外壁は本物のレンガ積みではなく、薄いレンガタイルを
張っただけのものでしたから、下地と言えるものはあまり存在していない
というのが実情でした。

ですから、通常使うコンクリート用のアンカーやボルトではなく、樹脂製の
アンカーやビスを使って取り付けました。

ビスもしっかり効いていますし、ヒサシ自体も軽いアルミで尚且つあまり
出幅もない状況ですので、まず外れることはないですが、それでも将来劣化
してこないとも限りませんから、お客様にはその時また私共を呼んで頂く
ようにお話ししました。

また、ヒサシの上端には防水処理を施しましたので、レンガとヒサシとの
間に出来る隙間から、雨が落ちてこないように対策をしてあります。

今日は夜に雪が降るらしいですから、その前に完了出来てよかったです。

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# by mikami-homemade | 2025-02-04 20:47 | 外装工事
このままではガラスが外れる?_c0108065_17123631.jpg


愛知県にある賃貸物件をお持ちのお客様から、輸入サッシのペアガラスを交換
したいというご相談を頂きました。

輸入窓は、アルパイン(Alpine)の樹脂製サッシですが、腰高の引き違いサッシ
とテラスに出る為の掃出しサッシ(スライディングパティオドア)のペアガラスに
酷い内部結露が発生しています。

ペアガラスの周囲のスペーサーに不具合が生じて、雨水がペアガラスの中に
浸入してしまったのが原因ですが、一旦入った水や湿気は外に出てくる
ことはありません。

ですから、昼と夜との温度差がある時や、梅雨で湿気が多い時、冬に室内と
屋外とで温度差が生じる時に、蒸発と結露を何度も繰り返し、周囲の金属
スペーサーを徐々に錆びさせて劣化を助長します。

スペーサーはガラス2枚を接着して1枚のペアガラスとする為の重要な部材
ですから、それが劣化してしまえばガラスの固定が失われます。

当然、ガラスが動くようになってきますから、雨の室内側への浸入が発生
したり、隙間風が入ってきたりしますし、最悪ガラス自体が外れてくるといった
トラブルにもなりかねません。

今回予算がないということで、お客様からは修理のご依頼はありませんでしたが、
早々に何とかしなければ、借り手になる人も不安になるでしょうね。

これ以上は私共の範疇外と思いますが、お金よりも建物への愛情を優先して
頂くことを切に願います。

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# by mikami-homemade | 2025-02-03 17:24 | メンテナンス

ペアガラス交換完了

ペアガラス交換完了_c0108065_19192657.jpg


本日、愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシのガラス交換を行ってきました。

輸入窓は、キャラドン(Caradon)のアルミクラッド木製サッシ。

ケースメントと呼ばれる竪辷り(たてすべり)のサッシで、クランクハンドルを
回すと横方向に開いていきます。

ペアガラスの外側のガラスに割れが入った為、ペアガラスの交換を余儀なく
されたのですが、ご覧のようにきれいなガラスが入りました。

ガラスの採寸時に押縁をしっかり建具に固定した為、今回それを外すのに
少々苦戦しましたが、それも何とかクリアして割れたガラスを建具枠から
取り外しました。

ただ、古いペアガラスを輸入の防水テープで内側の木枠に固定してあった為、
これをきれいに除去しないと新しい輸入の防水テープが密着しません。

まあ、それも適切な道具と時間を掛ければ、きれいに取り除けますから、
新しいテープを張ってテープの切れ目を防水コーキングで埋めるなどして
万一雨が枠内に侵入しても室内側に漏れてこないように対処します。

その後、新しいガラスの建て起こしを見ながら、ガラスを建具に挿入して
ガラス押えのアルミの押縁をしっかりはめれば、ほぼ完了です。

ただ、これだけだと押縁のつなぎ目やガラスと押縁とが接する部分から
雨水がサッシの建具に入ってきてしまいますから、マスキングテープで
養生した後に外側のガラスの周囲を防水処理します。

そこまでやってようやく工事は完了ですが、最後にサッシの開閉調整や
ロックの掛かりなどをメンテナンスすることも忘れませんよ。

輸入サッシのペアガラス交換なんてガラスを入れ替えたら終わりだと
思っている方は、そんなに簡単でないことがお分かり頂けたのでは
ないでしょうか。

まあ、私たちの仕事がそれだけきめ細かいというだけのことですが、
本来ここまでやらないと修理したとは言えないと思います。

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# by mikami-homemade | 2025-02-02 19:35 | メンテナンス
バランサーの中は、こんな感じでした_c0108065_19051307.jpg


大阪府のお客様のおうちで、建具交換の際にバランサーの不具合を発見しました。

輸入サッシは、アンダーセン(Andersen)のナローライン・ダブルハング。

窓の上枠の両サイドから、バランサーの吊りヒモが伸びて重い建具を吊り上げている
状態なのですが、片側のバランサーが破損してヒモが飛び出したまま引っ込まなく
なっていました。

こうなると、建具は片側だけのバランサーでしか吊れなくなってしまいますから、
当然のように建具は下に落ちてきてしまいます。

上枠の中に内蔵されているブリキの弁当箱のような不具合バランサーを取り外して、
箱を分解して中を開けてみたのがこの写真。

箱の右側でバネがゼンマイ式に渦を巻いていて、そこに繋がっている吊りヒモが
ピンと張っているものは正常な状態のもの。

そして、箱の中の左側の錆びたゼンマイは、丸まっているバネが途中で切れて
大きく膨らんでいます。

勿論、そこに繋がっている吊りヒモもダランとした状態で、箱の中に戻る様子は
ありません。

何故片側のバネだけが錆びてしまったのかは不明ですが、こちら側の吊りヒモが
引っ張り上げていた建具は、上窓側の建具でしたから、下窓建具よりも屋外側を
上下するという位置関係にありましたので、雨や屋外の湿気といったものが
影響しているのかも知れません。

バネ以外には不具合がないバランサーですが、バネは専用のものとなっており
代替出来るものは存在しません。

ですから、弁当箱のようなバランサーそのものを交換する以外には窓を修理する
方法はありませんが、もう片側にあるバランサーも経年劣化が進んでいる為、
上枠の左右にあるものを同時に交換しないといけません。

今回はアンダーセンのバランサーについて書かせて頂きましたが、上げ下げ窓の
バランサーはどこの窓メーカーのものも15年程度が寿命ですので、その
タイミングが来たら窓の重さや大きさに合ったものを定期的に交換するように
して下さい。

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# by mikami-homemade | 2025-01-31 19:17 | メンテナンス