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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade

上窓ペアガラスの破損

上窓ペアガラスの破損_c0108065_20345998.jpg


静岡県のお客様からミルガード(Milgard)製シングルハングサッシの
ガラスが破損したというご相談を頂きました。

新築した住宅メーカーもなく、近くに修理出来る業者さんもいないという
ことで、NETを検索した処私たち ホームメイドを見付けたそうです。

このサッシは2階に施工されているそうで、尚且つ上げ下げ窓の上側の
建具のガラスに問題があるとのことでした。

上窓(アッパーサッシュ)の場合、ガラスを固定しているガラス押え
(押し縁)が屋外側にあると外部足場がないと交換作業が出来ません。

シングルハングは通常下窓しか可動せず、窓からの取外しも下窓だけなので、
上窓は窓に固定された状態でしか作業が出来ないのです。

窓から身を乗り出してやるにしても、体を出せる限界があるので、
上窓については基本外部足場が必要です。

ただ、今回はガラス押えが室内側に付いているので、ガラスの脱着は
室内側で行えます。

となれば、屋外側から作業をする必要はないのではないかと思う人もいる
かも知れませんが、ガラスは屋外側の建具枠に防水粘着材で固定されています
から、ペアガラスを取り外すにはそれを屋外側から剥がす必要があります。

また、新しいガラスを防水材で装着した後にも、雨がガラスの周囲から
建具内に入らないようにする為に、更に防水処理してやらなければなりません。

一度現場の状況を確認しないといけませんが、ガラス押えが室内側であるのと、
窓が小さめであるということで、無理をすれば室内側から屋外の作業が出来る
可能性もあります。

作業の安全性が損なわれてはいけませんし、無理な体勢で十分な施工が出来ない
ということではいけませんが、そうでなければ足場を使わず費用も少し抑えられる
かもしれません。

これも条件がちゃんと揃ったらの話ですが・・・。本来であれば、
外装の塗り直しで足場を組んだ際に、修理をさせて頂くのが一番です。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2021-05-20 20:46 | メンテナンス
ドアハンドルもいろいろあります_c0108065_11083072.jpg


先日、一部のマーヴィン製掃出しサッシのハンドル・ロックが調達不可
となっている旨記事を書かせて頂きましたが、こちらのハンドルは
まだまだ手に入れることが出来そうです。

サッシ自体はどこの輸入サッシ・メーカーのものか分からないそうですが、
写真のハンドルは部材メーカーで販売されている汎用の製品です。

また、写真には写っていませんが、付属のロックレバーも入手出来ます。

それ以外にドア本体に内蔵されているロックケースといった金物も
経年劣化で将来交換が必要となりますが、こういうものも汎用パーツとして
北米で販売されているものです。

一部供給不能となるものもありますが、20年も前の輸入サッシでも補修部品
が手に入るというのは素晴らしいと思います。

ただ、同じような形でもサイズが微妙に違ったり、取付け穴の間隔が異なる
ものも多数存在しますから、よく確認してからでないと注文してはいけません。

商品が届いていざ取付けようとした際、既存のものと僅かに違うことを
発見しても、アメリカからの取り寄せではもう返品は出来ません。

輸入する費用も時間もバカになりませんから、私共のような専門家に相談
することをお勧めします。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
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尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
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# by mikami-homemade | 2021-05-19 11:26 | メンテナンス
6月からは値上げが増えます_c0108065_12101022.jpg


ここの処、北米の建材メーカーやそれらの商品を輸入販売している
国内の資材会社から値上げの案内が続々入ってきております。

例えば、輸入サッシを製造するマーヴィン(Marvin)などは、6月から
商品の大幅な値上げを行うとの発表がありました。

以前にも木材価格の高騰という記事に書かせて頂きましたが、アメリカは
低金利によって市場にお金が溢れている状態です。

そうしたお金が新築・リノベーションの融資に流れて、住宅マーケットが
バブルの様相を呈しています。

需要は旺盛なんですが、木やアルミ・ガラスを使って作る輸入サッシの
原材料価格が大幅に上がっていますし、コロナによって生産体制は以前の
ように十分ではありません。

また、海運も石油の値上がりや中国による船便確保の殺到などで、
輸送遅延や運賃の値上がりも顕著になってきているのが現状です。

そういった状況の中、住宅需要が減退している日本を相手に商売をする
くらいなら、たくさん買ってくれる国内や中国などに高い値段で販売
した方が得という考えが広がっています。

大量に買えばその分安くもしてくれますが、少ししか買わない日本人は
高い値段を受け入れる以外に購入する術はないというのが実情です。
(ニュースでは、買い負けしていると言っていますね)

日本の住宅産業は北米に依存する傾向ではなくなったかも知れませんが、
中国が原材料や部材を北米を含めた他の国から購入している以上、
中国などのアジア地域から建材を購入している日本の住宅業界は、
もっと高い値段で仕入れる以外に方法はなくなっているのです。

コロナがある程度終息し海外の景気が戻ってくれば、インフレが
更に進んでくるでしょうから、今回の値上げは単なるプロローグでしか
ないかも知れません。

輸入住宅の新築やリフォーム、修理・メンテナンスで輸入資材を使い
たいという方は、早めに計画を推し進めた方がいいかも知れませんね。

因みに、今までにご注文・ご契約頂いた分については、納期が6月以降
であってもそのままの価格を維持させて頂きますので、ご心配なく。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
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# by mikami-homemade | 2021-05-18 12:18 | 全般
バランサーが破損すると、サッシュが落下します_c0108065_14270244.jpg


本日、北海道のお客様からローウェン(Loewen)のダブルハングサッシが
落下するというご相談を頂きました。

その様子を撮影した動画と写真を頂きましたが、建具(障子)を持ち上げても
ストンと下に落ちてくるといった状況です。

これだと、何も知らない人が何の気なしに窓を上まで開けて手を離してしまうと、
勢いよく下まで窓が落ちてきますから、建具や窓枠が破損する危険があり、
放置すれば大変なことになりかねません。

こうなった原因は、両サイドにある窓枠のガイドレール内に装着された
バランサーのバネ又は吊り糸が切れてしまったことにあります。

バランサーのバネは、吊り糸を経由して建具とつながっていて、バネの力で
建具の重量を支えています。

ですから、バランサーなくして建具を開けたままにしておくということは
出来ないのです。

写真には、建具に連結させるバランサー・ブリックという部品が、ガイドレール
の下端に落ちているのが分かります。

これは、吊り糸の先に付いている金属部品で、建具とバランサーとをつなぐ
重要な部品です。

つまり、この状態ではバランサーと建具とがつながっていないことを表して
いますので、不具合は吊り糸が切れたか、バネが錆びて断裂したかの
どちらかです。

こういう場合は、バランサーを新しいものに交換すれば直りますが、おうちに
施工された全てのダブルハングのバランサーが定期交換の時期に来ていると
理解すべき状況です。(バランサーの寿命は、15年程度)

悪くなくても寿命が既に来ていますから、これを機会にバランサーの全交換を
お勧めします。(時間を置いて次々に切れたら、都度の出張作業費だけでも
バカになりませんから・・・)

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# by mikami-homemade | 2021-05-17 14:37 | メンテナンス
このハンドルが付いた掃出しサッシは、部材交換不可_c0108065_15363584.jpg


こちらのハンドル・ロックは、マーヴィン(Marvin)社製の掃出しサッシ、
セーフ・ティ(Safe-T)スライディング・パティオドアに付いています。

一般的な輸入の掃出しサッシに付いているモーティシーロックも防犯性能は
格段に高いのですが、こちらは名前の通り更に強固な防犯性能を有しています。

ですから、空き巣などが外から鍵を開けようとしても、まず開けられないと
思って間違いありません。

そんな安全性の高い掃出しサッシですが、特殊であるが故なのか現在では
この製品は生産がされておりません。

どこの窓メーカーもこのシステムを採用していませんから、部材の
製造や調達にも相当コストが掛かったのではないかと思います。
(実際にこの製品は、マーヴィンでも高級な部類に属していました)

サッシの製造中止だけならまだいいのですが、補修・メンテナンス用の
交換部材の供給もマーヴィンは行わない旨数年前に通告がありました。

つまり、このロック・ハンドルが壊れても、ドアのペアガラスが割れたり
内部結露を起こしたりしても、部材の交換ではなく窓そのものを全て
取り換える以外に方法はないということになります。

だから、泥棒が侵入を試みて、サッシを破損させるという事態が発生したら、
サッシそのものを外壁から外して新しいものを取り付けるという大掛かりな
工事が必要となります。

この記事をご覧になって、もしご自宅のドアハンドルが同じものだとしたら、
破損しないように日頃からメンテナンスを怠らず、大切にお使い頂くように
お願いしたいと思います。

但し、部品交換が伴わないメンテナンスは、今でも私たちが行えますので、
破損していない状態のうちにご相談頂けると助かります。

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# by mikami-homemade | 2021-05-16 15:59 | メンテナンス