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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade
20年以上メンテナンスしていなかった_c0108065_19334130.jpg


三重県のお客様から、輸入サッシ等に不具合があるので見に来て欲しいという
ご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのカナダ キャラドン(Caradon)製。

写真は、鍵が掛からなくなったケースメントサッシのロック金物です。

20年以上前に新築されたそうですが、その3年後くらいに施工会社が
倒産してしまい、それ以来メンテナンスを相談する先がなかったようです。

近くのサッシ屋さんやリフォーム屋さんにも相談したらしいのですが、
どこも輸入サッシは分からないからということで断られてしまいました。

最近、私共 ホームメイドをNETで知って、愛知県からでも来て欲しい
というお客様の熱意を感じお伺いした次第です。

お客様の中には、駆け引きしたり値段で勝負したりする人もいますが、
そういう場合は仕事に関係なく手を引きます。

だって、私たちの仕事を誰でも出来る仕事だと思っていらっしゃると
いうことですから、そういう仕事は他の業者さんでやってもらえば
いい話です。

今回ご相談頂いたキャラドンは、随分前に会社自体がなくなって
メーカーからのアフターサービスもありません。

でも、こうした部材は、海外の部品メーカーから調達することが
可能ですから、修理に特に問題はありません。

ただ、このロック金物は鍵を掛ける部分を改善していますので、
ロック受けの部品も改良されたものに交換することが必要ですし、
取付け位置も微妙に変化しますから、修理にはそれなりの手間が
必要です。

今回これ以外にもいくつか修理・メンテナンスをご相談頂きましたが、
ほぼ全て交換・調整で解決出来そうですから、きっと家は見違える
ように蘇ると思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2024-09-27 19:43 | メンテナンス

取付け前の下準備

取付け前の下準備_c0108065_18112212.jpg


岐阜県のお客様からお預かりしたスライディング・パティオドア
(掃出しサッシ)の木部枠の復旧が完了しました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのペラウィンドウ(Pella)製
デザイナーシリーズ。

可動側のドアの木製下枠が雨漏れで腐ってしまい、木材を加工して
それを修復するという作業が完了しました。

屋外側のドアの表面には薄いアルミでカバーがしてありますし、ドア下
には重いドアを支える戸車(今回交換)も付いていますから、一連の
加工を施すのは至難の業です。

苦労しながら建具屋さんが組み上げてくれた建具ドアですから、将来また
雨漏れで腐らないようにする為に、室内側の木部は白い専用の防水塗料
ティンバーケアを塗って、外装のアルミのつなぎ目やガラスの周囲に
防水処理を実施します。

それにしても、ペラウィンドウのデザイナーシリーズの掃出しサッシは、
雨仕舞がほんとよくないですね。

ペラウィンドウでも高級バージョンのサッシですから、もっと防水に
工夫がしてあると思っていましたが、構造的には弱点が多いという
印象です。

国内でデザイナーシリーズの掃出しサッシは然程多く出回っていないと
思いますが、お使いの方がいらっしゃればすぐにでも防水対策を
して頂きたいですね。

また、おうちに取付けが完了しましたら、記事に書かせて頂きます。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2024-09-26 18:28 | メンテナンス
張り物のドアなので仕方ないですね_c0108065_21413733.jpg


岐阜県のお客様から輸入住宅のドアについて、いろいろと修理のご相談を
頂きました。

今回ご紹介するのは、収納用のドアとして使われるバイフォールドドア
と呼ばれる折れ戸です。

バイフォールドドアは、ピボットと呼ばれるいくつもの支点部品によって
支えられ開閉するという構造の折れ戸になります。

簡単な構造ですが、隙間の取り方を考えたり、水平・垂直を調整したり
するのは結構経験が必要となります。

そういった調整を私もよく行いますが、開口寸法が標準的なものと違って
いたり、周囲のドア枠自体が歪んでいたりするケースも多く、まともな
施工が出来ないこともしばしばです。

こういうことは、新築時の施工精度に起因している問題だったりするので、
調整メンテナンスでは完璧に施工することは難しかったりします。

そういう場合は、ある程度妥協をしながら、最もバランスがいい処を
見付けて、そこで固定するという方法を取ります。

恐らく今回も同じようなことをやらなければならないと思いますが、
その前にドアの下の取付けてあるボトム・ピボットを直さなければ
なりません。

部品自体も破損があるとのことですが、ご覧のようにドアに空いた
穴が大きくなって、ピボットがドアの中にめり込んでいます。

こちらのドアは、ハローコア・ドアと呼ばれるフラッシュ・ドアで、
表面に化粧の板を張り付けて中が中空になったものになっています。

また、細かな木くずを圧縮して固めたMDFと呼ばれる素材の為、
湿気などで膨れて素材がボロボロになってきます。

そういう点で、何かを固定して取り付けるということが難しくなる
という欠点がありますが、その分価格が安いということで多くの
輸入住宅に使われています。

輸入の折れ戸の調整・修理は、知識と経験がものを言う仕事ですから、
開け閉めがしづらくなってきたら、早めに専門家に相談して直して
もらうようにしたいものです。

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ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
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# by mikami-homemade | 2024-09-24 22:01 | メンテナンス
下から出てきたものは、戻せません_c0108065_20191801.jpg


愛知県のお客様から、輸入サッシのバランサーが下から落ちてきたので、
直して欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、樹脂サッシのインシュレート(Insulate)製シングルハング。

写真のように、下窓の建具(障子)を上に上げると、下から棒状のバランサー
が落ちてきているのが分かります。

また、バランサーの吊りヒモも窓枠から外れて、ぶら下がった状態になっています。

こういう場合は、バランサーに内蔵されているバネが錆びて、伸び縮みを
しなくなった為に建具から脱落してきたことが考えられます。

バランサーは経年劣化する消耗品ですから、15~20年くらいで交換すべき
ものなんですが、それ以上に長く使い続けているんだろうと思います。

バランサーの不具合は、窓1ヶ所だけというふうに思っていらっしゃる人も
多いですが、シングルハングがいくつもあれば、それらも既に寿命を迎えて
いますので、一緒に交換した方が安心です。

アメリカからの送料が結構な金額になりますし、交換する出張費も掛かりますから、
壊れる毎にいちいち調達して交換していたのでは、費用もバカになりません。

先日、お金を出来るだけ掛けたくないというお客様が、新しいバランサーを
建具の下から押し込んでやれば元に戻せると思い込んで、交換は自分でやると
お話されていた方がいらっしゃいましたが、それは窓の構造を理解していない
と思います。

交換したことがないという人は、まずは私共のような専門家に交換作業を
やってもらって、その仕事を勉強してから次は自分でやってみるという
ふうにした方が正しい手順や構造も学べていいかと思います。

やれもしないことを無理してやると、失敗して更に費用が膨らみます。
何でもそうですが、急がば回れですよ。

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# by mikami-homemade | 2024-09-22 20:29 | メンテナンス
手に入りやすいものに替えましょう_c0108065_20001589.jpeg


長野県のお客様から、輸入の木製玄関ドアに付いているハンドルセット
の調子が悪いので、替えたいというご相談を頂きました。

ハンドルセットは、国内で販売されていないカナダ ワイザー(Weiser)製。

写真は、そのハンドルセットですが、一見するとクイックセット(Kwikset)
のチェルシー(Chelsea)のデザインに似ていますが、細かな部分で違いが
あります。

また、ドアラッチやデッドボルトバーについては、現在販売されているものの
多くは通常フェースプレートが付いていますが、こちらのものはドライブイン
と呼ばれる古いタイプのものが装着されています。

ドライブイン・ラッチなどは、頭の部分が丸くなっていて、取付け穴に
差し込むだけで取付けが完了する為、非常に施工が簡単なんですが、
取付け穴の直径が大きかったりすると、ラッチ自体が穴から抜けてきて
しまったり回ってしまったりするので、デメリットもあります。

そういうことで、近年のものはフェースプレートが標準的に付けられて
いるのだと思います。

ワイザーの古い製品は、中身が少し特殊なものもあり、将来部品を交換
するような場合には、いちいち部品をカナダから調達しなければならない
ということから、国内でも比較的入手しやすい輸入のものに付け替えて
おく方が安心かも知れません。

勿論、ドライブイン・タイプのものは、日本で入手するのが大変かも
知れませんが、私たち ホームメイドなら比較的入手は簡単です。

ですから、今回ワイザーとは違うメーカーの製品をご提案しますが、それに
装着出来るドライブイン・ラッチやドライブイン・デッドボルトバーを
一緒に提供したいと思います。

あと、万一の場合にキーやキーシリンダー(鍵)の交換もしやすいものと
することを忘れてはいけませんね。

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# by mikami-homemade | 2024-09-21 20:10 | メンテナンス