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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade
古いドアレバー用のドアラッチ_c0108065_18101503.jpg


先日お客様から調達のご相談を頂いたドアノブ(レバー)用のドアラッチ。

こちらのラッチは、タイタン(Titan)というメーカー名で製造されていた
ものなんですが、現在はクイックセット(Kwikset)という社名に変わって
います。

通常、ドアラッチには、先の方にラッチ・プレートと呼ばれる金属板が
付いていて、それをドアに固定することでラッチが外れなくなります。

こちらは、そのプレートが付いていないドライブイン・タイプと呼ばれる
ものですが、取付け穴に差し込むと先の方に付いたギザギザが穴に噛んで
抜けなくなるという固定方法になっています。

ただ、この方式は徐々に使われなくなってきていて、日本の住宅では
姿を消した存在です。

とは言え、北米の住宅ではまだまだ現役で、このドアラッチに代わる
製品を入手することは今でも可能です。

輸入住宅に使われている資材の多くは、20年以上経っても交換品を
調達出来ます。

30年で建て替えを余儀なくされる日本の住宅と、違う住まい方が出来るのが
輸入住宅ですので、維持管理のお金を掛けて100年後の豊かな社会を
作り上げていきたいものです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2023-11-24 18:23 | メンテナンス
形は違えど、同じフレームには合います_c0108065_14561417.jpg


昨日、ブログ記事に書かせて頂いた群馬県のお客様からは、窓のガラス押え
の他に輸入網戸の部品についても調達のご相談を頂いております。

こちらの部品が、インシュレート(Insulate)の樹脂サッシに付いていた
網戸のコーナー材なんですが、経年劣化で割れたり欠けたりしてきます。

そうなると、網戸の角がブラブラしてしまうので、網戸としての役目を
果たせなくなります。

インシュレートも現在国内市場から撤退していますから、こうした部材を
メーカーから供給してもらうことは出来ません。

また、北米の部品メーカーでも同じ形のものは販売していませんが、既存の
フレームに差し込める代替のコーナー材を手に入れることは可能です。

形が違うと使えないと感じるかも知れませんが、輸入サッシの網戸の
フレームは決まったサイズ、決まった形状のものしかありません。

ですから、そのフレームの中に差し込めるピッタリのコーナー材であれば、
形状が多少違っても問題なく使えるのです。

(勿論、この部分はこの寸法でなければいけないといったような規格が
存在しますから、そういった規格に合っていることは必要です)

輸入の網戸のコーナー材の多くは、プラスチックで出来ていますから、
やはり15~20年くらいでグラスファイバーの網と一緒に定期交換する
ことが必要です。(網押さえのゴムは、20年近く長持ちします)

網戸を水洗いしたり、コーナー材にワックスやシリコン潤滑剤を塗ることで
寿命をいくらか延ばすことは可能です。

何でもそうですが、全く手入れしないで長持ちするものはありませんよ。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

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# by mikami-homemade | 2023-11-23 15:23 | メンテナンス
ガラス押えは壊れていない?_c0108065_15571183.jpg


群馬県のお客様から輸入樹脂サッシのガラス押え(押縁)を手に入れたい
というお問い合わせを頂きました。

こちらのサッシは、インシュレート(Insulate)製のシングルハング
のようですが、写真のようにペアガラスを建具(障子)に固定する為の
ガラス押えが、外れたり破損したりしているようです。

こちらのガラス押えは、建具同様プラスチックで出来ていますから、
太陽の紫外線や温度変化などによって、素材から可塑剤が抜けて
割れやすくなるという経年劣化が生じます。

また、ガラス押えを外した内部は、雨や土が相当量入り込んでいる感じを
受けますから、ペアガラスの内部結露や曇りを防止する為にもガラス押えを
定期的に外して、掃除をしてやることも大切です。

そうしないと、建具に明いている排水口がゴミや砂などによって詰まってしまい、
ペアガラスの下に雨水が溜まってしまうというトラブルが発生します。

ガラス押えは、劣化する20年くらいで新しいものに交換して、ガラスの脱落を
防止すると共に、その周囲も防水処理することでペアガラスの不具合も
減らせます。

ただ、このガラス押えの部材も国内では手に入らないですし、その種類や
大きさも様々ですから、やはり私共のような専門家のアドバイスを受けながら
調達されることをお勧めします。

取付けや窓の状況チェックといったことも、専門家に依頼すると注意点や
メンテナンス方法も指導してもらえますから、同時にお願いしてもいいですね。

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# by mikami-homemade | 2023-11-22 15:58 | メンテナンス

特殊なロックケース

特殊なロックケース_c0108065_12391385.jpg


こちらは、千葉県のお客様の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)
から外してきたロックケースです。

モーティスロックとも呼ばれていますが、似たデザインのものがたくさん
存在しています。

ですから、調達を間違えて全く使えなかったなんてこともよくあるのです。

このロックケースは、ハード(Hurd)の掃出しサッシに取付けられていた
ものなんですが、ロックレバーを動かしてもロックラッチが作動せず
鍵を掛けることが出来なくなっていました。

そこで新しいものに交換をして、鍵の掛かりが悪くなっていたのも
ドアの建て起こしの調整やロックの受け金物の位置調整などを行って
スムースに鍵の動作が出来るようになりました。

このロックケースが特殊なのは、ロックレバーの差し込み穴が垂直又は
水平の位置になるということです。

通常、この種のロックケースは、斜め45度の位置で鍵の開閉が出来るのが
一般的なので、それをハードの掃出しサッシに取り付けようとしても
うまく取り付けることが出来ないのです。

ロックケースを交換する際は、部品を窓から取り外すなどして正確な形状・
寸法をチェックすることが大切です。

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# by mikami-homemade | 2023-11-21 12:48 | メンテナンス

見た目は若干違います

見た目は若干違います_c0108065_20004387.jpg


千葉県のお客様のおうちでいくつも輸入窓のメンテナンスをしてきたと
ブログ記事に書かせて頂きましたが、こちらはダブルハングサッシです。

雨漏れで建具(障子)の下枠が腐ってしまって、交換を余儀なくされました。

建てた工務店さんが十分な知識をお持ちであればよかったのですが、
家に取付けることは出来ても、その後のメンテナンスについては全く
の素人といった状況だったようです。

ですから、新築以来窓のメンテナンスはなされていない状態でした。

こちらのサッシは、ハード(Hurd)製のアルミクラッド木製サッシ。

丁度交換した窓の隣に既存の窓が並んでいましたので、交換後に
写真を撮ってみました。

新しい建具のメーカーは、ハード社を買収したシエラパシフィック社の
もので、旧ハードの工場で製作されています。

ですから、古い窓枠をそのままに、新しい建具だけを正確な寸法で
ピッタリと作ってくれます。

ただ、ロック金物や取っ手部分のデザインなんかは、古いものとは
少し違っていますから、並んだ窓であれば両方交換出来れば違和感なく
思えるかも知れません。

それでも、20年以上前に取り付けられた窓が、今でもちゃんと新しい
建具に交換出来るなんて、素晴らしいじゃないですか。

(新しい建具の木部は無塗装で入荷してきますから、古い窓に合わせて
色を着色してパラペイントで防水塗装を行っています)

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# by mikami-homemade | 2023-11-20 20:15 | メンテナンス