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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade
鍵は調子が変だと感じたら、交換しましょう_c0108065_17421572.jpg


先日、掃出しサッシ(スライディンパティオドア)のウェザーストリップ
(気密パッキン材)を交換した名古屋市の輸入住宅。

その際に他にもいろいろ不具合があるので見て欲しいと言われたことの
1つが、こちら。

マーヴィン(Marvin)の掃出しサッシの鍵の掛かりが、少しおかしくなって
きたというものでした。

ロックレバーを操作する際、鍵爪(ロックラッチ)がうまく出たり出なかったり。

ロックレバーを何度か動かしてみると、ラッチがブラブラしているのが
よく分かります。

通常は、小さなバネがラッチの動作を制御していますので、素早くカチッと
ラッチが定位置に移動する感じですが、その制御が利いていない様子です。

恐らく内蔵されているバネが経年劣化をして、飛んでしまったか切れて
しまったかという状態だと思います。

ラッチが動いてくれるうちは何とかなるのですが、そのうちレバーを操作
しても全くロックラッチが反応してくれなくなると問題です。

鍵が掛かったままドアが開けられなくなったり、逆にドアをロック出来なく
なったりしますから、生活に大きな支障が出てしまうと思います。

こうしたロックケースは、どの輸入サッシ・メーカーでも使われている
汎用部品であることが多いですから、今後も調達には心配要りません。

ただ、輸入経費や調達時間が少々掛かりますので、値上がりや円安が
進む前に、また破損が進行する前に手配をしておきたいものです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2023-09-10 17:52 | メンテナンス
これからのメンテナンスをどう考えるのか?_c0108065_20175576.jpg


山梨県のお客様から輸入の掃出しサッシ(スライディンパティオドア)の
ロックレバーが欠損してしまったので、部品を調達したいという相談が
ありました。

窓メーカーがどこかは分からないのですが、写真を見る限りロックレバーや
ドアハンドルの入手は可能なものでした。

ただ、アメリカからの調達となると、思った以上に費用が掛かります。

まずアメリカは徐々にインフレが進んできていますが、日本は30年近く
デフレの状態が続き、昔と比べると価格差が倍以上になっています。

そして、30年前は1ドル80円程度だった為替レートが、今や147円
にまでなっていますから、やはり円の価値も半分程度になっています。

つまり、この段階で30年前と比べて日本での価格が4倍にもなっている
ということを計算しなければいけません。

それに加えて、アメリカからの輸送コストやアメリカの仲介業者の手数料
といったものを考えると、例え小さなロックレバーと云えども日本への
輸入価格は万単位になる状況です。

ただ、日本人は井の中の蛙ですから、世界の常識から相当ずれた考えを
しているようで、未だに1,000円もしないくらいで手に入ると思って
いるのが実情です。(ある意味受注生産品ということも、分かっていない
と思います)

ですから、今回のお客様も見積価格にビックリして、購入をキャンセル
したいという連絡を頂きました。

まあ気持ちはよく分かりますが、今後の家の修理やメンテナンスを考えた時
高いなら直さないという選択肢が可能なのでしょうか。

それとも、安い価格で提供してくれる会社が他にあると考えるのでしょうか。

昨今、輸入サッシやドアを販売していたいくつかの商社も、販売やサービス
からの撤退を表明しています。

(数日前、高級輸入サッシのローウェン(Loewen)の国内販売の代理店を
していた処も、サービスからの撤退を表明しました)

私たちだって、いつまで輸入住宅のサポートを続けられるかは分かりません。

価格よりも何よりも、まずは修理・メンテナンスが出来る時にちゃんと
直してくれる人間がいるということに感謝する気持ちが大切です。

その上で無理な操作をしたり不具合を放置したりせず、早めに調整や
手直しを行うように心掛けることをするべきです。

輸入住宅は安いという時代ではありません。新築よりもその後の維持管理
にはお金と相当の覚悟が必要だということを覚えておいて下さい。

その為にはまず専門知識のある輸入住宅ビルダーと信頼関係を築き、
その関係を長く続けていくことがキーになるような気がします。

皆さん、茹でガエルになってはいないですか?

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2023-09-09 20:29 | メンテナンス
網戸が外れ掛かっていませんか?_c0108065_17232279.jpg


埼玉県のお客様から輸入サッシの網戸を窓に固定する部品が欲しいという
お問い合わせを頂きました。

サッシのメーカー名はよく分からないようですが、欲しい部材の写真を
送って頂きました。

写真にある網戸を固定するピンは、プラスチック製のツマミの部分が、
シャフトから少し外れ掛かっているような印象を受けます。

このツマミの部分は、太陽の光に一番よく当たる部分ですから、
紫外線による経年劣化が最も進む箇所でもあります。

よくシャフトは丈夫なアルミ製がいいとおっしゃる方もいらっしゃいますが、
ご覧のようにシャフトは網戸のフレーム内に隠れてしまっているので、
殆ど劣化することはありません。

ですから、私たちは取付けがしやすくて、ツマミも外れにくい樹脂製の
シャフトを使ったスクリーンピンをお勧めしています。

ただ、樹脂製のシャフトのものは、マーヴィン(Marvin)等の輸入サッシ
・メーカーでの取り扱いが終了していますので、私たちが在庫で持っている
ものが最後です。

そういう点では貴重な在庫ですが、多少取付けが固くてもアルミシャフトの
網戸ピンはまだ手に入りますから、交換部品で心配することはありません。

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# by mikami-homemade | 2023-09-08 17:38 | メンテナンス

鋳物なので欠損します

鋳物なので欠損します_c0108065_15550761.jpg


昨日、マーヴィン(Marvin)製スライディンパティオドア(掃出しサッシ)
のウェザーストリップを交換したという記事を書かせて頂きましたが、
今日はその際に追加でご相談頂いた網戸のロック受け。

マーヴィンの網戸には、取っ手部分に簡単な鍵が付いているのですが、
その鍵をドア枠にロックする為に鉄製鋳物の受け金物が付いています。

鍵の爪を引っ掛けるだけの小さなロック受けですから、長年風雨に曝される
ことで、錆びなどの劣化で割れて欠損することがよくあります。

輸入の掃出しサッシには、網戸に鍵が付属しているタイプと鍵のない
タイプがありますが、多少の防犯効果が期待出来ることから、鍵付き
の網戸は重宝されます。

ただ、せっかくの鍵付き網戸でも、こうしてロック受けが破損していたり、
新築時に住宅メーカーが受けを付け忘れたりして、鍵が掛けられない状況に
あるものも少なくありません。

マーヴィンに限らずどこの窓メーカーの網戸でも、ロックの受け金物は交換や
後付けも可能ですから、もしもの際は是非取り寄せをお願いして頂きたいと
思います。

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# by mikami-homemade | 2023-09-06 16:02 | メンテナンス
雨や外気の侵入を抑えるウェザーストリップ_c0108065_15501240.jpg


今日は暑い中、掃出しサッシのウェザーストリップを交換してきました。

交換したのはマーヴィン(Marvin)製スライディンパティオドアの
サイドフレーム(側枠)とアッパーフレーム(上枠)に付いている2種類の
ウェザーストリップ(気密パッキン材)です。

写真がそのウェザーストリップですが、ドアを屋外側と室内側の両方から
挟み込む形で取り付けます。

ウェザーストリップが古くなると、隙間を埋める為のフィンが劣化して
ウェザーストリップ本体から外れてきてしまいます。

気密を保つ為の大切な部分がフィンですから、それがなくなってしまえば
ウェザーストリップの意味はありません。

ウェザーストリップは、室内の空気を逃がさない役目と外気の侵入を防ぐ役目
の他に、台風などの強い雨や風の侵入も抑制します。

ただ、ウェザーストリップには柔軟性が必要な為、素材は弾力性がある
塩化ビニールが使われます。この素材は、長く太陽に曝されると可塑剤が抜けて
硬くなってしまい、割けたり千切れたりします。

ですから、10~15年程度で定期的に交換する必要があるのです。

マーヴィンは既に日本市場から撤退しましたが、こうした部材は部材メーカー
から直接輸入することは可能です。

また他の輸入サッシ・メーカーでも同様のウェザーストリップが使われて
いますが、交換部材の調達ルートがある私たちなら、手に入れることは
問題ありません。

台風シーズンを前にして、一度皆さんのおうちもウェザーストリップを
点検してみては如何でしょうか?

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# by mikami-homemade | 2023-09-05 16:01 | メンテナンス