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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade
性能は上なのに輸入サッシが使えない_c0108065_17454674.jpg


9月15日(日)のTHE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)という
出版会社のNET記事が目に留まりました。

幻冬舎 NET記事:
日本で最高評価の「断熱窓」は海外では「違法レベルの低性能」という驚愕の事実

現在、北米の輸入サッシの殆どは、日本国内で断熱性能の認定や防火地域
への施工についても認定を受けていないことから、日本で使うことが
出来なくなっています。

これは、日本で輸入サッシの販売が減少している現状で、それなりの
費用を掛けて認証を受けるメリットがないという理由から、性能は高くても
認定自体を取ろうという気持ちがメーカーにはない為です。

勿論、防火認定は日本以外の国では規定が存在しないという状況ですから、
そんな特殊な認定を取ること自体バカげていると考えていると思います。

窓の断熱性能を上げる為に、世界では熱が伝わりづらい樹脂製のサッシが広く
使われていますが、火に弱いということで日本では29%程度しか樹脂サッシが
施工されていないのです。(防火地域が殆どの都市部では、更に使用率は
低くなります)

日本の建築基準法は、輸入サッシについては排除する方向でしか
考えられていないばかりか、今回基準法改正で断熱性能を義務化する
と言いながら本気で海外のいいものを取り入れて国内市場の活性化に
繋げようとも考えていないのです。

(ドイツでは全てのサッシについて熱貫流率(U値)が1.3 W/m2・K以下
でなければならないのに、日本の都市部(名古屋:6地域)はU値が
4.65 W/m2・K以下でOKという低水準なんです)

よく輸入サッシはメンテナンスが面倒だから、国産のサッシに取り替えよう
というお客様がいらっしゃいますが、敢えて性能の低いものに交換する
なんてことはナンセンスでしかありません。

私たちのような輸入サッシの専門家に相談すれば、然程面倒なこともなく
修理やメンテナンスも可能です。

そういった専門家を活用して、既存の輸入住宅を長く維持していったり、
今後高性能な輸入住宅を新築したりするお客様が増えることを強く
願わざるを得ません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2024-09-17 17:52 | 輸入住宅
プラスチック製だから欠けやすい?_c0108065_14440836.jpg


千葉県のお客様から、バランサーを装着する時に使う部品が欲しいという
ご相談を頂きました。

輸入窓は、樹脂サッシのサーティンティード(CertainTeed)製シングルハング。

写真の部品は、テイクアウト・クリップと呼ばれるもので、この部品のツメに
チャネルバランサーの先を引っ掛けて両サイドの窓枠に固定します。

その状態で下窓の建具を窓枠内に挿入すると、バランサーが建具に装着
されて窓がスムースに開け閉め出来るようになるという仕組みです。

ですから、バランサーをサッシに取り付けたり、取り外したりする際には
テイクアウト・クリップは必ず必要になります。

ただ、バランサーの交換を行う時以外は、何ら役目がありませんから
何でこんなものが付いているのか、全く分からないというお客様も多いかも
知れません。

当然、このテイクアウト・クリップが壊れていても、気にするということは
全くないでしょうから、いざバランサーを交換するという段になって初めて
この部品の重要性を理解出来るという感じでしょう。

頂いた写真では、テイクアウト・クリップの爪が折れてなくなっています。

ツメ部分もプラスチックの薄い板状ですから、長く太陽の紫外線に当たって
いると劣化して割れてしまうと思います。

バランサーの定期交換は15~20年ですから、恐らくバランサーだけでなく
このテイクアウト・クリップも一緒に交換して頂くことが必要です。

テイクアウト・クリップは、樹脂製だけでなく亜鉛メッキされた鉄製の
ものも多く装着されていますから、樹脂製のように爪が折れてしまうことは
少ないと思いますが、窓が浴室などにある場合は錆びて欠損することが
ありますから、注意を怠らないようにして下さい。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
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# by mikami-homemade | 2024-09-16 14:54 | メンテナンス
ウィンドウヒンジが外れたケースメント_c0108065_20314009.jpg


岐阜県のお客様から輸入サッシの建具(障子)が傾いていて、うまくサッシを
閉められないというご相談を頂きました。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製。

写真のように、本来垂直になっていなければならない建具が、上と下とでは
位置が異なっていてピサの斜塔のように倒れたようになっています。

これは、雨漏れによって建具の下枠の木が腐ってしまい、建具の底面に
ビス留めされていたウィンドウヒンジと呼ばれる窓部品が木枠に固定出来ず、
辛うじて上枠側のウィンドウヒンジだけで建具を支えている状態なのです。

この状態は非常に危険で、上側のウィンドウヒンジを曲げてしまう恐れが
あるばかりか、そのウィンドウヒンジにも負担が掛かって脱落するような
ことがあれば、最悪建具の落下という結果をもたらします。

ですから、早急に建具を外して安全な状態にしておいて、そこの窓開口を
耐水合板等で塞いで養生をする必要があります。

その上で、木製建具の木枠を修理して、防水処理や防水塗装を行ってから
元の窓へと戻してやるという作業が必要です。

口で言うのは簡単ですが、マーヴィンのサッシは分解出来るようには
作られていませんから、木枠を外したりガラスの周囲の部材を外したり
することは至難の業。

そう言いながら、私たち ホームメイドは、輸入サッシの建具の復旧を
いくつも行ってきていますから、手間暇掛けて何とか元通りにする
ことが出来るんです。

ただ、そういった一連の作業を行う際に、窓の開閉金物類に異常はないか
チェックして、万一不具合がある場合は交換の為に海外から調達する
ことを考えておく必要があります。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
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現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

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ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。


# by mikami-homemade | 2024-09-15 20:41 | メンテナンス
元々、ハの字だったと思います_c0108065_18193718.jpg


静岡県のお客様のおうちにあった掃出しサッシのレールです。

ミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドアの下枠に付いて
いたものが左で、右は長さを合わせる為にカットした新しいドアレールの
切れ端です。

樹脂製の下枠には幅が狭い溝が切ってあって、そこに古いレールが
差し込んであったのですが、右のレールのように「ハの字」になって
いないと溝の中でレールが立つことが出来ません。

レールが立っていないと、重いドアの下に付いている戸車がレールの上を
走ることが出来ないので、スムースにドアが動かない状況が生まれます。

恐らく長年ドアを開け閉めしている時に、あまりのドアの重さに耐えかねて
立っていたレールが横に倒れてしまったのだろうと思います。

すぐにドアを外してレールを元の状態に立ててあげれば、元の状態に
戻ったかも知れませんが、横倒しのまま使い続けた結果ハの字だった
形状が完全に潰れてしまった感じです。

私も最初レールが横倒しになっていることに気付きましたので、レールを
立てようと試みたのですが、溝の幅の方がレールの幅より大きくて、
すぐに倒れてしまいレールを交換する以外に直す方法はありませんでした。

全く同じ形状・大きさのレールは存在しませんでしたが、互換性がありそうな
強度の高いステンレス製のレールを見付け装着した処、うまくドアが
左右に動くようになりました。

強化ガラスのペアガラスが入ったドアは、恐らく60kg以上あると思います。

これを支えきれずに歪んだり潰れてしまったりした掃出しサッシの
ドアレールは、国内の輸入住宅にはたくさんあるような気がします。

サッシの動きが長年重いと感じていらっしゃる方は、ドアの戸車と共に
レールの交換をしてみては如何でしょうか?

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# by mikami-homemade | 2024-09-14 18:33 | メンテナンス
ロックケースとロックレバー_c0108065_17292001.jpg


静岡県のお客様のおうちから外してきたロックケースとロックレバーです。

輸入窓は樹脂サッシのミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドア
(掃出しサッシ)ですが、鍵が掛けられず困っていらっしゃいました。

写真のように、ロックレバーのレバー部分は根元から折れてなくなっており、
ロックケースの穴に差さっている爪も折れていました。

こうなるとロックレバーが全く機能を果たせませんから、ロックケースは
うんともすんとも動かず、鍵が掛からない状態になります。

ロックケース自体も中にホコリが入り込んで、動きが渋くなっていますから
この機会に交換しておいた方が不安は少ないと思います。

今回、これらの部品を取り外して、新しいものを装着してきたので、
随分調子がよくなったのではないかと思います。

勿論、鍵の部品を交換するだけでなく、重いドア自体の建て起こし(水平・
垂直)、ドアの高さ(位置)も直してきました。

ミルガードの鍵は、鍵爪が2つ上下に付いていますから、防犯性も
他社のロックケースに比べて高くなっていると思いますが、逆に言えば
鍵が掛かったまま破損すれば、鍵の解除は相当大変になります。

こうやって破損する前に古くなったものを交換しておけば、そういう
トラブルも未然に防げますので、定期に交換しておくことをお勧めします。

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# by mikami-homemade | 2024-09-13 17:36 | メンテナンス