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輸入住宅の専門家による施工情報の提供


by Supervisor-homemade
こんなふうになってませんか?_c0108065_16370584.jpg


先日、昔新築をさせて頂いたお客様のおうちに伺って、玄関ドアの
メンテナンスをさせて頂きました。

ドアヒンジの金属が摩耗して、ドアがどんどん下がってきている状態で、
鍵の受け金物の位置をそれに合わせて下に移動させてきたようですが、
それも限界に達していました。

写真は、そのドアヒンジを屋外側から見た状態です。

蝶番同士に大きく隙間が空いているだけでなく、上に乗っかる側の
蝶番は斜めに削れてしまい、合わせ目が酷いことになっています。

確かに鍵の受け金物の位置を下げることで、何とか支障なく開閉出来る
とは思いますが、受け金物の取付けの為に彫ったドア枠の切れ込みも
どんどん下側に移動しますから、彫った跡が広がって見苦しくなって
しまいます。

基本的にドアの下がりは受け金物で調整するものではなく、ドアヒンジ
の交換や建て起こしの調整で対処するものなのです。

国内の業者さんでは、輸入のドアヒンジを調達・手配するのは難しい
とは思いますが、ドアに適合する大きさ・形状のものを探して、
きれいに直すことがおうちへの愛着に繋がります。

おうちの玄関や勝手口のドアをチェックして、もし写真のような
状態になっていたら、私共のような専門家に相談して部材の調達や
交換・調整をお願いして頂きたいと思います。

因みに、こちらのおうちの受け金物は、元あった位置に戻して
デッドボルトバーやドアラッチも穴にきれいに入るようになりました。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

# by mikami-homemade | 2024-12-09 16:44 | メンテナンス
年末ですが、修理作業は続きます_c0108065_19071098.jpg


輸入サッシ・メーカーから、交換用の新しい建具が入荷してきました。

窓は、木製サッシのアンダーセン(Andersen)ナローライン・ダブルハング。

ナローラインという名の通り、建具の木枠は細めで繊細な雰囲気を持っています。

写真は、その建具の木部をこれから防水塗装しようという矢先です。

ガラスの周囲にはマスキングテープを回し、木部の僅かなささくれや汚れを
紙やすりで処理した上で、Paraのティンバーケアで塗装します。

このままクリアで塗装をすると、日焼けした既存のサッシと色の違いが
はっきり出てしまいますから、僅かに着色塗装した上で上塗りをします。

古いサッシにこの新しい建具を装着しても、違和感が出来るだけ少ない
状況になるよう工夫をして施工をします。

勿論、屋外になる面のペアガラスの周囲を、防水処理することを
忘れずに行うことも大切です。

雨の浸入で木部が腐ったり、ペアガラスが内部結露して曇ったりしない
ように様々な処理対策を行って、将来不具合が起きにくくするのが
ホームメイドの仕事です。

これから年の瀬を迎えますが、修理のご依頼はひっきりなしです。

年末ギリギリまでに出来るだけ多くの修理を完了して、心配事がない
お正月を迎えられるようにしてあげたいものです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。


# by mikami-homemade | 2024-12-08 19:17 | メンテナンス

ペアガラスは交換です

ペアガラスは交換です_c0108065_13505611.jpg


三重県のお客様から、浴室にある輸入サッシのペアガラスに水が溜まって
きたので、水の抜き方を教えて欲しいというご相談を頂きました。

窓は、サーティンティード(CertainTeed)の樹脂製シングルハングサッシです。

写真は、水がペアガラス内に溜まっている様子ですが、ガラスの周囲の金属
スペーサーも錆びて水が茶色く変色しています。

また、屋外側のガラスの内側表面と思われるLOW-E断熱被膜も剥がれて
きているのか、まだら模様に劣化してきている感じがします。

恐らくペアガラスのどこかにたくさんの水が入り込むだけの隙間(穴)が
空いているのだと思いますから、そこからある程度水を抜くことは出来る
のかも知れません。

ただ、水の全部が抜け切る訳ではありませんから、スペーサーの金属の劣化は
どんどん進行しますし、それによってぺアガラスの接着が失われ、最悪
ガラスが動き出して脱落するかも知れません。

勿論、ペアガラス内の気密も失われていますから、断熱性能もなくなって
いると思われます。

ですから、こういう場合は単に水を抜くのではなく、ペアガラスの交換を
行わなければ、抜本的な問題解決にはならないのです。

ただ、地元のサッシ屋さんが、インチ単位で作られた輸入サッシのペアガラス
を交換出来るかどうかは、ちょっと難易度が高いと思いますから、輸入サッシ
に慣れた専門家に依頼して修理をして頂くことをお勧めします。

特に、浴室の窓は、屋外側の雨だけでなく、室内側の湯気や結露に対する
防水処理もしなければなりませんから、経験のない人に依頼しても
場当たり的な仕事になるかも知れません。

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現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
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# by mikami-homemade | 2024-12-07 14:01 | メンテナンス
破損のリスクは必ずあります_c0108065_15440370.jpeg


岐阜県のお客様の為に、カナダより調達した部品が入荷しました。

輸入窓は、樹脂製のインシュレート(Insulate)シングルハングサッシですが、
写真は窓を開閉する為に使うチャネルバランサーという交換部品です。

最近は、海外メーカーも梱包に気を付けているようで、破損がないように
努力をしてくれているようですが、運搬作業員が箱を手荒に扱ったり、
通関時に梱包を開けられたりする為、海外ものはどうしても破損する
可能性が生じます。

今回もバランサーの両端に付いているウィングと呼ばれる樹脂パーツが
欠損したり折れ曲がっていたりしていました。

こういう場合、取り急ぎメーカーに交換部材の再出荷を要請するのですが、
運よく会社に在庫しているものがあれば、それを代替にお客様へお送り
することもあります。

ただ、それは本当に運がいい場合であって、何万という数の窓部品を
全て持っているなどということはあり得ませんから、通常は更に1ヶ月
程度お客様にお待ち頂くことになります。

国内のものであれば、そんなに時間が掛からないのでしょうが、
輸入住宅に暮らすという人はそういったリスクや時間的な問題を
理解して頂くことも大切です。

そうすれば、長くお使い頂ける輸入住宅を維持していくことが可能ですし、
そういうご理解の下、私たちも皆さんのおうちのメンテナンスの為に
希少な部材の手配をさせて頂けると思います。

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# by mikami-homemade | 2024-12-06 15:53 | メンテナンス
ワイザー社のデッドロック_c0108065_19594237.jpg


愛知県のお客様から、輸入のドア・ロック金物が欲しいというご相談を
頂きました。

デッドロックは、古いカナダ ワイザー(Weiser)製。

写真のように少し錆びは出ていますが、まだまだ使えそうな状態です。

不具合があるのはデッドロック本体ではなく、鍵に連動するデッドボルトバー
の部品とのことでした。

ドアラッチ同様、デッドボルトバーもカンヌキが常に出たり入ったりする
部品ですから、15~20年で消耗するものと考えるべきです。

また、今回のデッドボルトバーは、頭にフェースプレートが付いていない
ドライブイン・タイプのものですから、ただでさえ国内に入ってきていない
ワイザー製の製品の中で、更に珍しい仕様のものとなっています。

ワイザーの部品も年代や製品によって形状が様々ありますから、この
写真だけでは部品の特定が出来ません。

デッドロック本体を外して、デッドボルトバーの全体形状が分かる
写真があれば、適切な部品を見付けられるかも知れません。

最悪この部品が見付けられない場合は、他社製品でドライブイン・タイプ
のデッドボルトバーが付属する本体に交換するという選択肢もあります。

(このお客様のドアは、ドアの特性上ドライブイン・タイプのものしか
取付けが出来ないということでした)

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# by mikami-homemade | 2024-12-05 20:10 | メンテナンス