


セルロースファイバーは、新聞紙を粉々にしてホウ酸を混ぜて作られている、天然木質繊維の断熱材です。人体への影響も少ないエコ材料であることが最大の特長で、古紙を利用していることで、エコロジー時代、リサイクル時代と環境にやさしい断熱材として、お勧めいたします。
機能、性能面も大変優れており、木質繊維特有の吸放湿性で適度な湿度を保ちます。その他、害虫対策にも効果を発揮します。セルロースファイバーは紙です。紙はもちろん木からですね。木は自然素材ならではの吸放湿性を持っています。湿度が高くなると材料内に湿気を蓄え、乾燥すると放湿するため、結露防止にも役立ちます。住まいの大敵、カビを追放します。
また、ホウ酸には緩消毒性能があり、ゴキブリ、ネズミ、白アリ、カビ、ダニ等を追いやっていきます。
セルロースファイバーは欧米諸国で広く利用されています。米国の断熱材種別シェアを調べてみるとセルロースファイバーが最も多く使用されていることがわかります。(インターセル調査)安全基準に厳しいアメリカで60年の実績を積んでいますが、日本では価格が高いためか、リサイクルの意識の違いか、アメリカやヨーロッパに比べて採用率は極めて低くなっています。
ちなみに、日本でのセルロースファイバーの歴史は、今から約20年前と浅く、50年以上の歴史を持つアメリカとは、歴史も理解もまだまだといったところでしょうか。
安全性
セルロースファイバーはホウ素系薬品により、防燃処理がされています。ホウ素系薬品は、医療、肥料、食器、除草剤などにも使われ、毒性が非常に低く、人体への蓄積や残留がほとんどありません。その毒性は、食塩と同等以下です。
また、ホウ酸は自然の岩盤から精製されています。
防音・吸音性
セルロースファイバーは、繊維自体の空気泡により、入射した音エネルギーを熱エネルギーに置換する作用があります。それに加えて繊維同士が絡み合うことにより、厚い空気の層を保持しています。二重の空気層がダブル効果で音を吸収しますので、他の断熱材と比べ非常に吸音に優れています。中からのピアノの音・外からの車の音など、施工されたお客様からびっくりされている報告をよく聞きます。



従来の防水紙は、アメリカでも問題になっていたそうです。外部からの水分は通さず、内部の湿気は放出すると従来の防水紙はうたっていましたが私も現場で、従来の防水紙を貼ったあとの雨の日に、なぜか中の壁に水がべったりとついているのです。このウエザーメイトプラスを購入するときアメリカでもこの問題が起きていると聞いて、納得できました。残念ながらほとんどの建築会社が従来のものをつかっていて、このウエザーメイトプラスを名古屋近郊で使っているのは弊社と、もう1社だけのようです。もし建築会社で入手したいとお思いの方がみえましたらお教えいたしますが・・・
ホールダウン金物・外部バンドの釘うちを行いました。ホールダウン金物とは、建築物の構造躯体を基礎にしっかり固定するための接合金物で、住宅の四隅に取り付けるボルトのことです。
建物を支える基礎から土台や柱が抜けないように、柱と土台を緊結するための特別なボルトで、地震の揺れによって柱が土台から引き抜かれないように取り付けます。1階と2階の柱の接続にも使われることがある。建築基準法では、柱と土台など構造上重要な部分に、ホールダウン金物やアンカーボルトをはじめとする金物を使うことを義務づけられています。
こちらのお家のツーバイフォー(2×4)工法は、もともとアメリカ・カナダなど北米で生まれた建築方法です。軸組工法が柱や梁といった軸で建物を支えているのに対し、ツーバイフォー工法は床、壁、天井などの「面」で支える構造になっています。その面の枠組をつくる際に、主として断面サイズが2×4インチの角材を用いることから、このような名称がついています。日本では1974年に建設省が技術基準を定めてから導入され、別名「枠組壁工法」ともいいます。
建築に使用される部材や金物などは、規格に適合したものを使用することになっていて、施工についてもマニュアル化されているため、材料の違いや職人の腕などによる品質のバラツキが出にくい工法といえます。釘も使う場所によって長さや太さが違い、一目でわかるように釘自体に、色分けがほどこされています。
